和歌山市の城東公園は、和歌山城の東であることは間違いないのですが、1キロ以上離れているため、とくに城の影は感じられない街なかにある小公園です。
和歌山市街地では繁華街と住宅地があまり明確に分かれておらず、城東公園も隣に大型マンションや保育所があるかと思えば、反対側の道向かいにはスナックビルがあるような立地です。
とりあえず保育所側から横断歩道ごしに公園を眺めると、カイヅカイブキが門のようになって園内へと誘います
園内から保育所を見るとこうなっていて、保育所専用の横断歩道だったことがわかります。
見たところ保育所には園庭がなさそうなので、毎日、横断歩道を渡って遊びに来ているのではないかと思います。
園内は南北に長い長方形をしており、そのうち北2/3ほどが土敷きの広場になっており、広場の外周に沿って遊具やベンチなどが並ぶスタイルです。
遊具は、2本の滑り部がハの字型に広がる滑り台、4連ブランコ、ジャングルジム、シーソー、鉄棒など。取り立てて変わったものはありませんが、この規模の公園としては充実したアイテム数です。
ブランコのカラフルさが目を引きます。ペンキ屋さん、頑張ったなぁ。
もっとも、使ったペンキはジャングルジムと共通のようですが。
滑り台の横には、隻眼の虎がいました。
このブログに登場する公園のトラの遊具は、どちらかと言えば間の抜けた顔のものが多いので、このように精悍な表情のトラは久しぶりです。
そしてもう一つ目についた遊具は、こちらのシーソーです。
これはNo.2973 南片原公園と同型のものなのですが、ここでは支点がやや高い位置にあります。
No.2973で見かけた時は「支点の位置が個性的!」と思ったのですが、長年の間に沈降していただけだったのですね。
No.2973 南片原公園の同型シーソー |
と、このように保育所が隣だったり遊具が豊富だったりと、子供向けに充実している城東公園なのですが、近年は少子化の時代ですので、徐々に様相が変わってきているようです。
例えば、砂場は中央と外周部に植栽がされて、遊び場としての役割に終わりを告げようとしています。
代わりに導入されているのが、大人向けの健康器具の数々。足元の舗装の雰囲気などから、ここ数年程度の間に設置されたものだと思われます。
時代とともに必要なところは姿を変えて、和歌山市の中心街にあり続ける城東公園でした。
(2021年12月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿