2835/1000 辺野古前上原公園(沖縄県名護市)

2021/09/25

沖縄県 擬木の世界 身近な公園 戦没者慰霊碑 名護市

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辺野古前上原公園は、名護市辺野古(へのこ)を流れる辺野古川の河口近く、辺野古集落からするといちばん南端にある小公園です。

現地には園名板などがなく、本当は名前がわからないのですが、名護市の資料等をいろいろ見ていくと多分これだろうと思うので、この記事ではそう呼んでおきます。真相をご存知の方は、コメント欄で教えていただければ助かります。

敷地はL字型をしており、角の部分に複合遊具、両辺それぞれにブランコと複合型の健康器具が設置されています。

複合健康器具については、子供向けの複合遊具とは違って、大人がこれをみんなで一緒に使って運動することはないと思うので、別々の器具に分けた方が使い勝手が良いと考えているのですが、どうでしょうか。
実際に使っている方のご意見も聞いてみたいものです。

ブランコは、通常の座板タイプと幼児用のバケットタイプが一体化した2連のもの。フレーム部分にも高低差をつけているところがちょっとした遊び心でリズム感が出ています。

ブランコの横にある四阿は、柱、床、屋根までふんだんに擬木コンクリートを使ったものが採用されています。

荷重を軽くするため屋根本体はコンクリートではないと思いますが、棟木、桁などはそうだろうと思います。

そして、この公園から道一本挟んだところの空き地にも古い滑り台、ブランコ、ラダー遊具が設置されています。
思うに、ここは前上原公園ではなく、もともと地区の方々が場所をつくって遊び場を設置していたものが、やがて隣地に市の公園が開かれて今の前上原公園になったのかも知れません。

敷地の切れ目がわかりにくいという話でいうと、前上原公園から辺野古川を渡った反対側にも公園的なオープンスペースが設けられています。こちらも前上原公園ではないと思うのですが、ではどういう呼び名かと言われるとやっぱりわかりません。

橋の名前はナメラー橋。漢字を使うなら「滑」でしょうか。

橋を渡り、丘を少し上った先には「平和の塔」と、巨大な屋根付き広場とがあります。「平和の塔」はこの地区の戦没者慰霊碑なのですが、意外に新しく1995年に建てられたものです。
沖縄では、戦後すぐに村々に建てられた慰霊碑が、徐々にお世話をする人が減ることなどの理由で合併(合祀)されることがあるので、これもそうなのかも知れません。

■碑文より
この平和之塔は支那事変から太平洋戦までの、国難に殉じた英霊と一般犠牲者を合祀し鎮魂と冥福を祈り終戦50年を機に、設立されたものである。
犠牲となった人々の遺徳を偲び、末永く後世に語りつがれ平和の礎として世界恒久平和の実現を乞い願う
平成7年8月15日  辺野古区
でも、慰霊の行事をする時は、この大屋根が必要なくらい人が集まるということですから、なかなか大変なものです。

辺野古の海を眺める辺野古前上原公園(多分)でした。

(2021年7月訪問)

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