さて、No.2736 モーシヌムイ公園の記事で沖縄の神アサギ(アシャギ)について少し触れました。
復元建物がある海洋博記念公園のサイトでの説明が簡潔なので引用すると、次のようなものです。
御嶽(ウタキ)の近くには、守護神を招いて祭祀を行う「神アサギ」と称する広場がありますが、沖縄本島北部ではそこに軒高の低く、壁や床もない穴屋形式の祭屋を設けている場合が多くなっています。神女達が御嶽へ遙拝したり、神歌を謡ったり、神酒のふるまいを受けたりする場所です。
No.2830 宇茂佐公園があった宇茂佐集落を歩いていると、この神アサギらしきものがある小広場に出会いました。
単なる拝所前の広場なら本ブログの趣旨とは少し異なるのですが、広場の一角に遊具が設置されていたので、児童向けの公園と捉えて記録します。
滑り台は普通っぽいですが、ブランコは支柱の形が個性的なタイプ。梁の上下に通るパイプたちは、梁が1本だけでは重量を支えるのに不安だったのでしょうか。
ところで、記事のタイトルにしたにも関わらず、じつはこの建物が本当に神アサギかと聞かれるとあまり自信がありません。上で引用した海洋博記念公園のものがそうなのですが、伝統的なものはもっと屋根が低くて、中腰で出入りするくらいのものが多いのです。
でも拝所のすぐ横にあるしなぁ...
よく見ると、柱の下の礎石をすごく背の高いものに取り替えたか、逆に木の柱を継いで屋根を1メートルほど高く持ち上げているようにも思います。
時代とともに祭祀の場も姿を変えるのでしょうか。まさしく神あしあげ。
宇茂佐集落の中の、たぶん神アサギだと思うものがある小広場でした。
タイトルの時よりも少し弱気になってすみません...
(2021年7月訪問)
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