No.2015 明泉寺公園の回に名前だけ登場した神戸市長田区の明泉寺(みょうせんじ)は、本尊が大日如来のため大日寺、大日さんと呼ばれています。
その明泉寺は、元々は現在地から北西に1キロほど離れた高台にあったものが、源平の争乱で焼け落ちたために場所を移して再建されたものだそうです。
ということで、大日寺の故地の町名は大日丘町。そこに大日丘町公園があります。
坂道どうしが交わる変則的な交差点に面して、児童館と公園とが一体的に整備されています。
利用する子供たちの交通安全のことを考えるとあまりよい立地でもないのですが、周りは坂道ばかりの町なので、どこも似たようなものかも知れません。
さて園内ですが、大きく上下2段に切り分けられており、上段は背の高いフェンスに囲まれた土敷きの広場になっています。
四方すべてがフェンスで、樹木や土堤もあって、周りの坂道まではボールが飛び出して行きにくい安心構造になっています。
一段下がって、児童館からの出入口がある段には、砦のような複合遊具があります。
こちら側から見ると2本の滑り台がメインで曲線的なところもあるのですが、
反対側から見ると、ラダーや登攀遊具が中心で角張った雰囲気になるところが「砦のよう」だと思うのです。
児童館の横ではありますが、同時に介護老人保健施設の隣でもありまして、大人向けの健康器具も設置されています。
そしてもう一つ目立つものとして、災害時用の臨時給水栓が設置されています。
これは、災害発生後、ここに繋がっている水道管路を優先的に復旧することが定められている水栓なので、一般の水道が復旧するよりも早く使えるようになるというものです。
当て字として「Q」の使い方がイマイチで、ネーミングはどうかと思う「ふっQすいせん」ですが、使いみちとしてはよくわかります。
普段づかいにも災害時にも、地域の人にとって大切な大日丘公園でした。
(2021年5月訪問)
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