2726/1000 雲中公園(神戸市中央区)

2021/05/06

神戸市中央区 身近な公園 兵庫県

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雲中(うんちゅう)公園は、新神戸駅から200メートルほど離れた高台の住宅地にある小公園です。
隣にある雲中小学校に寄り添うように、東西に120メートルほどの細長さで伸びています。


もっとも、学校の北面にあるため校舎からは完全に背を向けられており、通路は設けられているものの学校公園のラベルを付けるまでの密接さは感じられませんでした。「こちら方面から登校してくる生徒向けの安全な通学路」くらいの使われ方でしょうか。

さて、細長い園内ですが、中央付近でなんとなく区切られており、東側が防球ネット付きの広場と低年齢層向けの遊具、西側が大きめの遊具と土敷きの広場という構成になっています。

東側の遊具は、小ぶりな複合遊具が1基とスプリング遊具が2基。

この遊具コーナーには幼稚園が隣接しているので、親御さんがお迎えに来た後に、ひとしきり遊んで帰る子供たちが多いのではないかと思います。

東・西は、このレンガ造りのウォールベンチ付近でなんとなく分かれています。

ウォールベンチの横手には、公園管理会の方々が植えたというサクラの記念植樹がありました。
訪ねたのは3月でしたが、花の季節にはちょっと早かったようです。

■現地の解説板より
この桜は、阪神淡路大震災から6年が過ぎ、新しい世紀のはじまりに当たり、震災で亡くなられた方々の鎮魂並びに今後の地域の発展と美しい神戸の町を願って植樹しました。皆さんで大切に育ててください。
2001年4月7日

一方、西側の遊具は、滑り台、ブランコ、ジャングルジムなど、東側と比べると古株の遊具が並びます。

ジャングルジムは、神戸市内ではよく見かける回らない球形タイプのもの。一般的な角張ったジャングルジムよりも内部空間が広いので、ぶら下がったり飛び移ったりといった複雑な遊びができます。

滑り台は、まぁ普通ですね。

ところで、このジャングルジムの裏手あたりの園外に、石造の鳥居を見つけました。フェンスの外に南向きにあるので公園とは直接関係がないはずですが、園内にも参道っぽい直線が2~3メートルだけ作られています。

なにかの遙拝所か御旅所かと考えて、鳥居越しに何が見えるのかを確認しようかと思いましたが、柵や玉垣に囲まれていて近づきにくくなっています。

まぁでも鳥居は拝むためのものなので、入って拝んでも叱られることもなかろうと判断して正面に回り込んで見上げてみました。が、布引の滝の東側あたりがみえていますが、特別に目立つものはありません。

わからなかったので帰ってから調べてみると、中央区役所のサイトに次のように書かれていました。

■かげのできない旭日の鳥居
雲中小学校の北西どなりに、古い石の鳥居が立っています。この鳥居は大昔に、生田神社の神様が布引丸山の上にまつられていたころの、一の鳥居だと伝えています。
ふしぎなことにこの鳥居は、お正月の元日の朝だけ、朝日が当たってもかげができないと言われています。そのためこの鳥居は「旭日の鳥居」と呼ばれてきました。

現在は神戸の中心地にある生田神社ですが、由緒によれば当初は布引の滝近くにあったものが延暦18年(799年)に洪水・山崩れの被害にあって遷座したと伝えられています。
それは事実としても、こちらの鳥居が1200年以上前のものには見えないので、まぁそれはそれとして。

曇り空の下の雲中公園でした。

(2021年3月訪問)

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