でも今も、港の中心部は漁船ばかり。毎日のように競りも行なわれています。
そんな町の一角に、5×70メートルくらいの極端に細長いオープンスペースがあります。正式名称がわからないので「長田区駒ケ林の遊び場」と呼びます。
この地区にしては少し広い道と、家一軒分くらいの幅の緑地が一体となって、浜から奥にチラッと見えている旧・駒ケ林公会堂まで通じている形です。
ここから北には、滑り台と4連ブランコが設置されています。
こうした土地利用は、戦時中に行なわれた「建物疎開」(焼夷弾による延焼を防ぐために混み合って建つ木造住宅を強制撤去して防火帯をつくる施策)の名残であることが多いように思いますが、ここが本当にそれ当たるのかは知りません。
ただ、建物疎開で撤去された住宅の跡地は、戦後には所有者に返還されることもあれば、都市計画上の必要で道路や公園用地として自治体に買い取られる場合もありますので、ここは後者にあたるのではないかと想像します。
南北に細長い敷地は、中程に一般道が入って南と北とに分かれていますが、南側にはジャングルジムと鉄棒があります。
鉄棒の横手で公園に面して建つのが大海湯。「たいかいゆ」と読むのでしょうが、漁師町らしい良い名前だと思います。
仕事を終えたら一風呂浴びて、外の公園の木陰で一休み。仲間と無駄話に花を咲かせているうちに、家族が「もうご飯だから帰っておいで」と呼びに来る...なんて光景が勝手に目に浮かびます。
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