2009年(平成21年)に廃止されたJRの阪和貨物線沿いにあり、今も廃線敷によって北と南の2つに分かれています。
草に埋もれて夏雲を見上げる杉本町公園でした。
もう線路は撤去されていますが、フェンスに囲まれて敷地内に立ち入ることはできません。
北側のブロックは、その廃線敷に沿って100メートルほど、細長く続きます。
全体的に草茫々になっていますが、中央の踏み分け道を歩いていけば遊具にたどり着くことができます。
東の方から歩いていくと、まず砂場が現れます。が、見事に草に埋もれています。
次に現れたのは幼児用の滑り台。
周りはかなり草に埋もれているのですが、子供が歩き回る周囲幅50センチほどだけ生えていません。
バケット式のブランコは、前面だけ草が生えていないのですが、後面はけっこうギリギリまで草が迫っています。
乳幼児向けのブランコなので、親が揺らしてあげることが前提なのですが、前側で顔を見ながら優しく揺らす使い方が主なのでしょう。
鉄棒は、地面を強く蹴らないことには遊べないので、前も後も、その分だけ草が生えないようになっています。また鉄棒の高さによって草が削れている距離が違うので、背の高い鉄棒では背の高い子供が、引いたところから勢いをつけて飛び上がっていることがわかります。
こんなところで、改めて「人の踏む力(踏圧)って、植物の生育には悪影響を与えるのだな」と思い知りました。
幼児向県複合遊具についても、これまでの観察と似た結果になっています。
複合遊具から西は広場になっていますが、ここもかなりの草茫々、地面も雨で削れてデコボコになっていたので、少し手入れが必要だと感じました。
一方、廃線敷の南側には墓地があって、これの周りの少し空いたところが公園として利用されています。しかし、草茫々さは北側に輪をかけてひどくなります。
というのも、南ブロックには石の山遊具があるくらいで、あまり遊びのバリエーションがないのです。
この山遊具が北ブロックにあれば、もっと人気が出ただろうと惜しまれます。
今は使われていない廃線敷が整備されて、北と南のブロックが繋がれば違った使われ方になると思うのですが、今のところはその動きはないようです。
(2020年8月訪問)
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