その昔、現在の船岡山の周りは洛中からは外れ、天皇や貴族が狩りに出かけたり、別荘を建てたりするような郊外として「京都七野」とも呼ばれる野原が広がっていました。
こうした「何大●●」にはよくある話で、時代や書物によってどこを数えるかが違っているのですが、とにかく七野の一つに数えられることもあるらしい柏野(かしわの)にある上柏野公園。
趣のある長屋づくりの建物の向こうに、大きな樹が見えているところです。
もう少し近づいてみると、このように三叉路に面した三角地を敷地とする小公園です。
詳しいことは知りませんが、もともと通っていた鞍馬口通り(写真左側)と、区画整理で東西南北に碁盤の目状に通した道(写真右側)とが斜めに交わるところにできた不整形の土地を使っているように思います。
園内はこんな感じで、滑り台、2連ブランコ、砂場などが主な遊具です。
遠くから見えていた大きな樹は、カシワではなくケヤキですね。
北端の方は、ここが公園になる以前からの土地利用の様子を残す、あまり公園っぽくない使われ方の箇所もありました。
玄関出たら公園の家が長屋で2~3軒並び、公園地蔵の姿も見えます。
公園内ではあるのですが、かなりプライベート感の強い雰囲気が漂います。
よく見ると、ブランコの後ろもすぐに隣の家の駐車場になっています。
小さくて難しい敷地を使いこなしている上柏野公園でした。
(2020年6月訪問)
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