京都御所の北にある町名・上京区玄武町からも、紫野にある玄武神社からも、それぞれ700~800メートルほど離れたところにある玄武公園。
きっと何かしらの由緒がある名前なのでしょうが、詳しいことは知りません。
資料によれば、開園は1942年(昭和17年)と京都旧市街地の公園の中でも古株にあたります。このため樹木は80年分くらいしっかりとよく育っていますが、遊具などの施設ものについては、見た感じ15~20年くらい前に大きな改修を受けたようです。
おそらく、その時の改修の目玉だったと思われるのが、敷地西南角にある大きな幼児向けの遊び場です。
写真にするとイマイチ集まり具合がわかりにくくなりますが、木陰の25メートル角くらいのスペースが幼児向けの遊び場となっており、小ぶりな複合遊具の周りに10体以上の揺れる動物遊具が大集合しています。
ブログ筆者はあちこちの公園を見て歩いていますが、これだけの数がまとまって設置されている公園は初めてだと思います。
中には、2人乗りの「サイドカー」もありました。2人同時に遊べる揺れる遊具は意外に少ないので、保育園の遊びの時間などには取り合いになるかも知れません。
改修前からあったのでは、と思われるコンクリート製の動かない動物遊具もありました。
背中の高さで対象年齢が違うのでしょうか、カメやゾウは3歳児くらい、うずくまっているブチ犬はよちよち歩きができるくらいの子供向きです。
2連ブランコも、この遊び場コーナーに入っています。
一方、遊び場を離れると、土敷きの広場を中心において、北と東は既存樹木を活かした林と流れのある散策スペースになっています。
まず北側はこのような雰囲気で、手入れが十分に行き届いていないために自然風の度合いが強くなりすぎていますが、景石なども配した庭園風の散策路となっています。
草に埋もれていますが、道沿いのここは、おそらく元々は池だったと思われます。
窪地の中へと入ってみると排水枡があったので、そう考えたわけですが、水循環用のポンプ装置は見当たらなかったので、本当のところはよくわかりません。
一方、敷地の東南側にあるもう一つの流れは、ハッキリしていて、奥に見える手押しポンプ井戸から水を汲み上げて蛇行させたコンクリート敷きのところに水を流すという、水遊び場になっています。
流れ沿いにモミジも植えられており、子供なりに曲水の宴を楽しむこともできそうです。
しかし、手押しポンプはチェーンで縛られ厳重に管理されており、自由に遊ぶことはできなさそうです。
多様な遊び場やきれいなトイレがあり、地下鉄駅にも近いので使い勝手が良さそうな玄武公園でした。
(2020年6月訪問)
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