本日の公園の所在地は、昨日までにも登場している垂水区小束山で西区の「学園都市」のエリアからは微妙に離れており、「緑が丘」という町名でもないのですが、公園名はなぜか学園緑が丘公園です。
あえて言えば、造成時に残された丘陵上部を敷地にしているので、この公園自体が「緑が丘」だと言えるかも知れません。
南北方向にやや細長い敷地の真ん中に「丘の中の丘」というかポコンと飛び出たところがあり、それを挟んで北側がボール遊びなどのできる平らな広場、南側は緩斜面地を使った遊び場になっています。
北側の広場は、こんな感じ。南側の遊び場部分とは完全に隔てられているので、どちらの利用者にとっても安心できるように思います。
小さなステージもあり、地域のお祭りなどにも、こちらの広場が適していると思います。
一方、南側の遊び場は、緩い傾斜地の草地と、山裾の方に個性的な遊具が2点ほどあります。
遊んでいる子供がたくさんいたため遠くからの写真になりますが、テトラポッドの上に滑り台を載せた個性派遊具。とはいえ、ピンク色のラダーも付いていますが遊び方としてはほぼ滑り台ですので、見た目ほどのインパクトはないように思います。
とくに海が近いわけでもないのですが、どうしてテトラポッドを使おうと思ったのでしょうか。
こちらはモニュメントとしても存在感があるプレーウォール。よじ登ったり、上に立ってみたり、穴をくぐったり、穴から顔を出したりといった遊びたかたになります。
どちらも、もっと近くでよく見てみたかったのですが、この光景の中に怪しいおじさんが突入していくのは、お互いにとって不幸のもとですから仕方ありません。
しかし、これら遊具以上に個性的なのが、じつは公園中央にある丘の中の丘、その名も「しおさいの丘」です。
土塔を思わせるような段状に築造された小山で、階段とスロープで頂上まで登ることができます。
擁壁部分は花崗岩の玉石で葺かれており、小段部分は芝生が張られて北側広場に対する客席スタンドのような使い方ができます。
でもって頂上まで登ると、記事冒頭に掲げたモアイのような石像が待ち受けています。
なぜモアイなのか、なぜ顎が埋まっているのかなど、細かいことはなにもわかりません。
そして、2体のモアイの間にはレイラインのような直線が通っており、視線の先には5キロ以上離れたところにある明石海峡大橋の主塔が見えています。
もう少しズームを使ってみると、このように見えます。
あえて少しだけ角度をずらして撮影したのですが、本当は吊橋の2本の主塔が重なる方向、つまり明石海峡大橋の道路の向きからまっすぐに引き伸ばして来た直線が、モアイたちの間を貫いている格好になります。
現場の状況からデザイン的な思考は想像できるのですが、なぜそれをここで採用しようと思ったのかは想像できません。
なにかと記憶に残る学園緑が丘公園でした。
(2020年3月訪問)
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