神戸市垂水区の丘陵地にある住宅地「小束山(こづかやま)」の町名の由来は、神戸史学会編『新・神戸の町名』(神戸新聞総合出版センター)によれば「北方に高塚山があり、それに対する小塚山ではなかったのだろうか」とされています。
現在の住宅地としての小束山エリアは結構広いのですが、その北端にある丘が展望台になっています。しかし都市公園にはなっておらず、施設名称がわからないので、とりあえず「小束山の展望台」と呼びます。
住宅地内を貫く緑道の突き当りから、さらに山に向けて階段が伸びています。ここから頂上の展望台までの高低差は30メートルくらいでしょうか。
施設的には、とくに寄り道もできない階段が続いて、頂上まで行けば柵に囲まれた直径は10メートルくらいの半円状の展望台があるというものですので、ベンチや四阿があるわけでもないので展望公園というには少し物足らず、緑道のゴールのような位置づけなのかもしれません。
眺められるのは南方向で、手前に小束山の住宅地を一望し、遠くに大阪湾や明石海峡を眺めることができます。
「高塚山」は展望台から北に回った方向なので、ここからは眺めることはできません。
もう少し広い範囲のパノラマ写真も撮ってみました。
ブログに載せるとかえって小さくなってわかりにくいのですが、左手の方に須磨・高取の連山、右手の遠くの方に淡路島が見えています。
おそらくは、ここが「小束山(小塚山)」と呼ばれた山本来の頂上だったのではないかと思われる小束山の展望台でした。
(2020年3月訪問)
小束山に30年以上住んでいます ほぼ毎日展望台までウォーキングをしています 途中の休憩所には春にミモザの花が咲き、遠くに浮かぶ明石大橋の形がどの場所より綺麗に見えることが最近分かるようました 好きな場所の一つです
返信削除確か頂上まで267段程あり高さを知りたいと思っていました 教えて頂きありがとうございました
大橋や山並みなど遠くのものを眺められるというのも良いのですが、自分たちの住んでいる町が一望できるというのが良いですよね。
削除また展望台として整備された施設も、年月とともに周りの樹木が育って何も見えなくなるということが多いのですが、ここはスッキリしていて視界を遮るものがないというところが魅力だと思います。