地名の「須賀」は、もともとは砂地を意味する「スカ」から転じたものと言われます。ここ松山市西部の中須賀も海に近い平坦地ですので、古い時代には海岸の砂地だったと思われます。
そんな土地にある中須賀公園は、全体的にどこか砂が多い印象を持ちましたが、それ以上に充実した遊具に目を奪われる小公園です。
まずは、公園の中央に御神体のように鎮座する、すこし傾斜がきつめの石の山遊具。
斜面部は大体5等分で滑り台、ホールド付きのクライミング壁、岩壁、チェーンクライミング、土管階段と分かれており、1基でかなりの充実度です。
土管もカラフルでいいですね。
頂上に上って、北の方をみると、そこにも充実の遊具群が見えます。
まずは大型の4連ブランコ。
「4連ジャイアントブランコ(インディアン)」という商品名で売られているもので、ブランコ自体に悪いことは何もないのですが、その表情が今日的な目線では「人種的ステレオタイプ」という批判を避けられない気がするようなしないような...
メジャーリーグのクリーブランドインディアンスがマスコットマークを廃止したように、赤い顔・Redskinを取り入れたデザインはアメリカでも減っていく傾向にありますので、日本の公園であっても、そろそろ気を使う方が良いようには思います。
ブランコはもう一つ、ウサギのような頭が付いた小ぶりなものも設置されています。
そして砂場の周りにも、クジラの滑り台や揺れる乗り物遊具などが集まっています。
クジラの滑り台は中空になっているので、お腹の中に入ってピノキオごっこをすることもできます。
こういう角度で撮影すると、クジラの背中からウサギが吹き出してきているように見えます。
ちなみにゾウは鼻と頭から水を吹き出します。
やや玉ねぎ型をした回転ジャングルジムも、このブロックにあります。
そして敷地の南端には、低層ですがかなり複雑な構成になった複合遊具があります。
屋根のついた高床式の小屋のようなパーツの一つ一つが滑り台や登り棒、登攀壁などを備えており、それらが橋やチューブやネット遊具で繋がっています。
ロケットがいるので、宇宙ステーションや未来都市をイメージした構成だということがわかります。
ここなど、1970大阪万博の出展品だと言われれば信じてしまうくらい未来感覚に溢れています。
もちろん、遊具だけでなく広場もあるのですが、この公園まで来てボール遊びをするのも、ちょっともったいない気がします。
住宅地の中の普通サイズの公園ですが、きっと遠くからわざわざ来る親子連れも多いと思われる中須賀公園でした。。
(2019年11月訪問)
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