熱田公園は、寝屋川市にある熱田神社の前にある広場と、その裏山とを区域とする公園です。
面積はそれほどでもないのですが、構成要素は多様で、変化に富んだ姿となっています。
まずは、広場部分から。
山裾に建つ熱田神社の南側に大きく広場が取られており、その外周に滑り台、2連ブランコ、鉄棒などがポツポツと置かれています。
広場の周りにもサクラなどが植栽されていますが、隣の社叢林と比べるとあまり目立ちません。
広場から細道を一本渡ると、そこが熱田神社。
境内には寝屋川市が設置した解説板があるのですが、内容は史跡としての太秦廃寺跡のことばかりで、熱田神社のことはよくわかりません。
まぁでも、古いいわれのある土地なので、きっと神社も古くからこの辺の氏神として祀られていたのではないでしょうか。
■現地の解説板より「太秦廃寺跡」
ここ熱田神社境内からは、昔から古瓦が出土し、礎石に使用されたとみられる巨石が多く認められ、付近一帯が古代の寺院跡であることが知られています。出土した古瓦には、重圏文軒丸瓦・唐草紋軒平瓦があり、奈良時代後期から平安時代前期に属するものです。
秦・太秦の地は、寝屋川市域でも早くから人々が足跡を残した地域の一つであり、約1800年前の弥生時代には、丘の上に全国的にも有名な高地性集落が営まれていました。
その後、形成された古墳群(太秦古墳群)は、わが国の古代史に多大の影響を及ぼした秦氏の人々の墓と考えられています。
また、昭和37年(1962)には、神社東の山の土取り工事中に全国でも珍しい牡鹿の埴輪(頭部)が出土しました。
太秦廃寺の実体については不明な点も多くありますが、「広隆寺末寺別院記」に記載されている「河内秦寺」にあてる説もあります。
寝屋川市
で、この熱田神社の鳥居をくぐった先にもコンクリート製遊具が置かれているスペースがあるのですが、ここが熱田公園の区域なのかは、現地ではよくわかりませんでした。
コンクリートで切り株、枝、丸太などを模した小さな複合遊具になっていて、置き場所さえよければ今でも人気がありそうなのですが、参道から少し奥まった所にあるのが残念です。
設置された当初はもう少し明るい場所だったのだろうと思うのですが、今は周りの樹々が大きく育ってしまったため、ジメッとした環境になってしまっています。
しかし、実はこの境内から外れ、歩いて数分の裏山の山頂まで行くと、もっと隠れた遊具コーナーがあります。
それがこちら。勝手に「森のキノコの食卓」と名付けました。
大きなキノコの東屋の下に、小さなキノコのスツール。
キノコは生えたままで食べられないように思うのですが、スプーンやフォークがあるので、今からみんなで食べるところのようです。
マッチがあるから、焼きキノコくらいには調理されているのでしょうか。
いろいろ盛りだくさんで、おなかいっぱいの熱田公園でした。
(2019年10月訪問)
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