谷中霊園そのものは都立の霊園なのですが、その墓参道を通らねば台東区設置の本公園にたどり着くことはできません。出入口は一つだけ、そこへ向かう道も一本だけ。
距離にすれば100メートルほどですが、樹木は大きく育ち、お墓の周りの茂みも多いため、迷路のようです。子供たちにとっては、ここも遊び場みたいなものなのかも知れませんが、日が暮れるとちょっと怖いかも。
で、墓参道からも少し外れて、土の道を進むと、まったく目立たないところに唐突に児童公園が登場します。
出入口を守るのは、赤いウマと黄色いラクダの大群。
でも向いている方向は公園内なので、どちらかといえば墓地の静謐を守るために、子供たちを睨みつけているような配置です。
この世とあの世、日常と異常、自然と超自然の境目がここにあります。
これが明るい場所なら平気なのですが、墓場に並べられていると、なんだか中国の兵馬俑やエジプトのピラミッドのスフィンクスのようにも見えてきて、だんだん薄気味悪くなってきます。
だいたい、同じものがズラズラ並んでいるという図は、なにかと不気味に見えるものなのです。
そして、これが古いまま放ったらかしではないところが、また不気味です。
数年前にこの公園を訪ねた方のブログの写真では、ウマとラクダが混じって置かれていたのですが、今は並びが整理されてウマはウマ、ラクダはラクダで集められています。
出入口のほかに、砂場の横にもウマがいます。
砂場ごしに墓を眺めるの図。
ウマとラクダの印象が強すぎますが、4連ブランコや雲梯といった遊具も設置されています。
ほかに、ネットで覆われたスポーツコーナーもありますが、ここでどんなスポーツをするべきなのかは不明。
いろいろと謎の多い天王寺公園でした。
(2019年7月訪問)
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