2105/1000 こどものひろば公園(東京都世田谷区)

2019/05/05

身近な公園 盛土山 東京都 目黒区

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今日はこどもの日。
そこで、世田谷区の「こどものひろば公園」を記事にします。

目黒区と世田谷区の区界あたり、駅でいうと池尻大橋から三軒茶屋までの間、首都高&玉川通りの南一帯は、戦中までは陸軍の駒沢練兵場や砲兵営だった土地です。戦後になって、それらの跡地が大規模な公園、公営住宅、大学などとして開発されたことは、No.511 東山公園の回でも触れました。

昭和初期の付近の様子
国土地理院地図より

こどものひろば公園は、No.511からは西方へ600~700メートルほど離れていますが、2つの間には7.9ヘクタールの世田谷公園があるので、市街地にしては規模の大きな公園が連続していることになります。

さて、そんな公園充実地帯にある「こどものひろば公園」は、東京100年記念として事業が進められたもので、当時の子供たちが考えた遊び場の姿を元に、1973年(昭和48)に開園したものだそうです。
もっとも、施設すべてが50年前のものなのかは、定かではありません。

世田谷区のHPによれば、園内は一般道を挟んで東側が「川の公園」、西側が「山の公園」だそうです。
「川」というだけあって、水遊びのできる水路は、上流は細く、だんだん太く、最後は池になる立派なもので、長さ約80メートルにわたって続きます。
ただし残念ながら訪れたのが冬だったので、写真では水は流れていませんが。

最後の池の畔には、美しい休憩所があります。
六角形の屋根から漏斗状に足が下りてくるという幾何学的なデザインは、まさしく50年前の大阪万博の頃を思い出させます。

その川と並行して、延々と続くのが「スカイウェイ」と呼ばれる長大な陸橋。

なが~い空中回廊で、所々に階段があって出入りができる、という以上のものではないのですが、とにかく長い。

水路と並行し、ときどき近づいたり離れたり、交錯したりするので、上と下とで水鉄砲の撃ち合いなんかをすると面白いかも知れません。
スカイウェイにいる方は、隠れやすい代わりに、すぐに水切れになってしまうことでしょう。

しかし、川の公園の中でも印象に残るのは、こちらの「立体迷路」です。

「4階建てのコンクリート製の箱の両側に、虫かごのように鉄格子をはめて、その中をスロープと階段とで行き来しながら穴をくぐって遊ぶ」と、言葉にするとわけがわからないのですが、見れば一目瞭然の遊具です。

見ていると、なぜか昭和の駄菓子屋にあった「10円玉を入れて弾くゲーム」を思い出してしまいました。

もしくは1980年代の名作ゲーム「エレベーターアクション」

ただ、10円ゲームやエレベーターアクションと異なっているのは、この立体迷路は「餓狼伝説」ばりに前後2ラインでの移動が可能という点。丸い穴を通って、表裏を行き来できるのです。ゲーム性倍増!

裏面のほうが、上下移動が端に寄っているため、少しシンプルに見えます。

こちらは「トリデ」と名付けられた遊具。
砦のような木組みの2階から滑り台が飛び出してきています。

裏面は、とくに壁面部分に遊びの要素はなく、砦の見張り役になって、2階のデッキ部分を走り回るくらいの遊び方になるでしょうか。

あと、こちら側には災害時の給水施設や防災井戸も設置されています。

こういうのは、昭和の公園にはあまりなかった風景です。

西へ進んで「山の公園」ブロックに入ると、まずは止まった噴水があります。

その奥に少年野球場。

野球場を通り越したところに、「山の公園」の名のもととなった山があります。
が、川ほどのインパクトはありません。かなりなだらかで、山というよりは、「こんもりと盛り上がっている」くらいの感じです。

山の周りには滑り台、2連ブランコ、砂場などの遊具が集まっており、川の公園ブロックと比べれば、親御さんの目の届く範囲で遊ぶ幼児向けの遊び場になっています。

これからも末永く子供たちを楽しませてあげてほしい、世田谷区のこどものひろば公園でした。

(2019年3月訪問)

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