明治の終わり頃まで梅の名所として知られたという梅元町。
大正の初めに神戸市電の平野線が開業してからは宅地化が進み、現在は山麓から谷筋にかけて細い坂道ばかりの住宅地となっています。
そんな住宅地の奥の方にある梅元町公園。 小さな公園のわりには、立派な石造の園名標が目を引きます。
園内に入ってみても、かつて日本庭園だったかのような飛び石、手水鉢、石灯籠などの石造物がゴロゴロしています。
放ったらかしは仕方ないのですが、この石灯籠など、傾いてちょっと危ないくらいです。
なにかの字が書いてるのですが、まるで読めない石も転がっていました。
もともとオープンスペースなどまったく考慮されずに開発された時代の住宅地なので、後々になってから、お庭付きの住宅が取り壊される際に公園として買収された名残なのではないかと想像します。
もちろん、園内には石ばかりというわけではなく、木製風の複合遊具や鉄棒、小広場などもあります。
山麓にひっそりと佇む梅元町公園でした。
(2018年11月訪問)
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