守口市北部の佐太地区にある佐太第1東公園。所在地は佐太東町なので「佐太東第1公園」の方が腑に落ちるのですが、微妙に違っています。
周りを大きなパチンコ店、倉庫、自動車教習所などに囲まれた不思議な立地で、農業用水路に蓋をしたと思しき細道を通って公園へと向かいます。
もちろん、普通の住宅地にも通じていますが、農村だったころの区画が残った複雑な細道の多い地区なため、公園内はもっぱら通り抜けに使われることが多そうです。
と思っていたそばから、スクーターに乗った兄ちゃんが通り抜けていきました。公園の中をオートバイで走り回るのは危険ですからやめましょう。
そんな園内ですが、やや変形の凸型をした敷地で、中央部に少しこんもりと育った樹林地を配し、その東側が少広場、西側が遊具コーナーという構造になっています。
中央に広がる常緑樹主体の樹林が公園の印象を決定づけていて、「森の公園」といった風合いすらあります。
森の下には、本ブログで収集し続けている「双童子像」がありました。
各公園には2人ずつしかいませんが、全国には相当な数の兄弟がいます。
そしてもう一つ、忘れてはならないのが巻き貝型の滑り台。
青い水玉模様のボディは、一度見たら忘れられないインパクトです。
渦巻きの一部を曲線のまま昇り階段にすることで、巻き貝としてのフォルムを崩していないところが秀逸です。
階段は1本ですが、滑り部は2本。スフィンクスの前足のようにも見えてきます。
ただし滑り部そのものはシュッとした直線で、どうせ2本つくるなら、片方は曲げるなどの工夫も欲しかったところ。
また、三角マストのように点に向かう部分が屋根代わりになっており、ちょっとした休憩スペースに早変わりする点も面白いですね。
巻き貝滑り台の印象の影に隠れてしまいますが、一般的な滑り台、4連ブランコなどもあります。
あと、森の木陰で偽装したトイレも魅力的です。
入口の上に突き出ている枝は、灯具を吊るすためのアーム部分なのでしょうか。
遠目にぼんやり眺めていると、絵本に出てくる巨樹の精霊の鼻のようにも見えてきます。
街区の奥まった目立たないところに置いておくのが惜しい佐太第1東公園でした。
(2018年8月訪問)
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