海老江(えびえ)はかつての中津川の最下流域にあたり、幕末~明治にかけては大阪近郊の豊かな農村だったようです。
しかし明治末の新淀川の開削によって中津川は大幅に付けかえられ、村の半分ほどが淀川の川底となって集落が分断されてしまい、また徐々に都市化も進んだことから、昭和のはじめ頃には住宅地の色が濃くなっていたようです。
その後、戦災を逃れたことで、幹線道路から一歩外れると細い道路が入り組む中に農家風の古い住宅と戦前の長屋住宅がポツポツと残るような、独特の街なみとなっています。
そんな街なみの中にある海老江公園。
南北にやや細長く、三方を住宅に囲まれた園内は、南側が石の山遊具、幼児用ブランコなどのある遊具スペース、北側が大きなパーゴラのある桜園になっています。
北半分を占める桜園は、一般道に面していない奥まったところにあるので、なにか不思議な落ち着きがあります。
しかし、そんな憩いの空間も、いつの間にかできたわけではなく、ご近所の方々の寄付によって生まれたようです。
平日の昼間に訪ねたのですが、たくさんの方が寛いでいたので遠慮して、写真は少なめになった海老江公園でした。
(2018年6月訪問)
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