1932/1000　下三条町公園（神戸市兵庫区）

No.1931 天王川公園の少し北にある下三条町公園。
ここは、以前は中学校のサブグラウンドだったと記憶しているのですが、No.1931と同じく学校の統廃合・移転に伴って土地利用が変更され、公園として整備されたようです。

南北に細長く、陸上トラックのように楕円形をした広場を大きくとって、その北端に滑り台が2基くっついたような少し大きめの複合遊具、南端にはブランコと小さめの滑り台、揺れる乗物遊具などを配置しています。

こちらが北端の複合遊具。
なんだかグラウンドの真ん中に置かれたかのような唐突感がありますが、公園自体が新しく、緑が馴染んでいないところがあるので仕方がありません。

森の中に、花が咲いたりキノコが生えたりしているデザインです。

南側の遊具は、小学生たちが遊んでいたので遠目で失礼。
でも彼らが乗っているのは、幼児向けのバケット式ブランコです。

南側のほうが、もともとあった堤防の樹木に近く、木陰もあって景色に馴染んでいるような気がします。

こちらは、大きく括れば阪神・淡路大震災のモニュメントに含まれる「避難してきた金木犀」。震災の時に、もともとこの場所にあった湊中学校に、被災者から寄贈されたものだそうです。

●現地の解説板より「金木犀」
地震で倒れた家の庭から、被災者と一緒に避難してきました。
神戸市立湊中学校に寄贈されたものです。学校統合・移転に伴い本公園に移設されました。

避難者一同

まだ新しくてきれいな公園ですが、中学校、震災など地域の人々の過去の記憶をつなぐ役割を果たしています。
そしてこれからの人々の記憶には、下三条公園のことが刻まれることを願います。

（2018年7月訪問）

【2014年1月追記】
その後いろいろあって、この公園は場所を移して再整備されることになったので、No.3257 下三条町公園・改として新しい記事を書きました。