No.1823 高井戸藤が丘公園では杉並清掃工場の高さ160メートルの煙突を眺めましたが、こちら目黒清掃工場の煙突も負けず劣らずの150メートル。関西の三大タワー(京都タワー:131m、通天閣:100m、神戸ポートタワー:108m)を軽く上回ります。
そんな清掃工場の北に隣接して、緩衝緑地が設けられています。
緩衝緑地は、都市公園法において「大気汚染,騒音,振動,悪臭等の公害防止,緩和若しくはコンビナ-ト地帯等の災害の防止を図ることを目的とする緑地で,公害,災害発生源地域と住居地域,商業地域等とを分離遮断することが必要な位置について公害,災害の状況に応じ配置する」と定められています。
ここの場合、大気汚染対策はもっぱら高煙突が担っているので、緑地は騒音や振動、悪臭などを遮断する働きを期待されていると考えられます。
では園内で騒音や悪臭を感じるかというと、そんなこともなかったのですが、じつは公園と工場との間に建つ防音壁は工事用のもので、訪問時は清掃工場自体が建替え工事中でした。音も匂いもしなかったのは、たぶん工場が稼働していなかったのだと思います。
さて、園内ですが、一昔前の工場緑化のように常緑の暗い森ではなく、落葉樹も多く使われた明るい森が作られています。このあたりは、住宅地に近く「利用される緑地」だからでしょう。
また、樹林地ばかりでなく、広場や遊具もそこそこ充実しています。
普通の街区公園レベルの施設内容ですので、こうなってくると「緩衝緑地」という位置づけってなんだろうという気もします。
工場自体が建て替えられれば、公園側もまた違った雰囲気になると思われる目黒清掃工場緩衝緑地でした。
(2018年4月訪問)
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