品川区の御殿山というと、各国の大使館なども建ち並ぶ高級住宅地というイメージがありますが、そこには平成の中頃まで「ソニー村」とも呼ばれた一角がありました。
ソニーの前身である東京通信工業が1947年(昭和22年)本社を置いて以来、会社の拡大とともに周辺に関連ビルが林立するようになっていましたが、さすがに不便ということで2007年(平成19年)に品川駅の東側に新しい本社ビルが建設され、御殿山周辺のビルは売却されてオフィスビルや高級アパートに変わりました。
御殿山の丘公園は、そうした旧・ソニー村の一角、山裾の西南向きの角地にあります。
公園の両サイドの道が変な角度に見えるのは、特殊なレンズで撮影しているわけではなく、どちらも急な坂道なのです。
まずは左手の方から園内へ向かいます。階段の横には地下倉庫への入口がありますが、何を収納しているのかはわかりません。
そして急な階段を上っていくと、園内主要部に至ります。
全体的には急斜面の芝生地で、その頂上にパーゴラがあるというシンプルな構造です。
もう少しパーゴラに近寄ってみたところ。
パーゴラそのものはごく普通のものですが、周りの雰囲気につられて、なんとなく豪華なように見えます。
パーゴラから園内を眺めてみたところ。
花の季節になればまた違って見えるのかも知れませんが、公園と言うには斜面地ばかりで使い勝手が悪く、庭園と言うにはいささか殺風景です。
園内の主要部よりも、どちらかと言えば外周部の方が、岩と植栽を組み合わせて個性的な景観をつくり出しています。
ルートによっては、深山に分け入るような雰囲気もあります。
周囲の高級アパート群の外構植栽の質が高いので、公園も引っ張られて外側を頑張ってしまった感のある御殿山の丘公園でした。
(2018年4月訪問)
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