東保木間公園は、No.1809 元淵江公園から東へ500メートルほど離れたところにある小公園です。
No.1809は1970年前後にUR(当時は日本住宅公団)が開発した竹ノ塚地区の東端にありましたが、本公園はそれから10年ほど遅れて土地区画整理事業で開かれた低層が多い住宅地の中に位置します。
が、そんな能書きをすべて吹き飛ばしてしまうのが、公園の中央にある巨大なウミガメの遊具。
直近に比較できるものが少ないため、写真では今ひとつ大きさが伝わりにくいのですが、頭から尾までの全長で10メートル近く、甲羅の高さは2メートル以上あるでしょうか。
とにかく巨大なウミガメです。
遊具としての機能は、滑り台付きの山遊具で、尾が滑り台に、石張りの甲羅の部分にはチェーンが付いていて登ることができます。
ただ、全体的には、それほど遊び勝手が良いようには見えません。
頭や前・後の足にはよじ登ることしかできませんし、甲羅の上も傾いているので立ち並ぶことができないようになっています。
こちらの赤い子ガメのほうが、ちょっと駆け上がったり、イス代わりに使ったりと汎用性は高いように思います。
でも、背中が黄色や青色の子ガメは甲羅が丸くなっているので、やはり今ひとつ遊び勝手が悪いようで、もっぱら赤ガメばかりがペンキが剥がれていました。
あと、構造的にどうしても必要だったのかも知れませんが、首の部分にあるコンクリート製の壁が「首枷」に見えて仕方ありません。
横山光輝先生の水滸伝で、無実の罪に問われた好漢が流罪になる時に付けられるやつですね。
巨大ウミガメ以外にも、園内にはそこここにカメが隠れています。
園名石のカメは、年老いた表情に描かれています。「盲亀の浮木」ってやつでしょうか。
トイレの外壁には、竜宮城へ向かうウミガメが。浦島太郎はどこへ置いてきた。
足元にも、たくさんのウミガメが泳いでいます。
いちおうほかにも複合遊具やブランコなどのオーソドックスな遊具もあるのですが、カメの存在感の前に霞みがちです。
ぶらぶら歩いていて偶然見つけた、まさに盲亀の浮木、優曇華の花の咲きたる心地の東保木間公園でした。
おまけ.
公園の隣には、競走馬の蹄鉄を作る会社がありました。
国内シェアはどのくらいなのでしょうか。
(2018年2月訪問)
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