板橋区の常盤台は、東武鉄道が戦前に開発した住宅地です。
住宅地としての規模はそれほど大きくありませんが、駅前に環状道路、クルドサックなどの曲線的な道路構造を取り入れ、また幹線にあたる環状道路には中央分離帯の並木を設置するなど、健康的に歩いて楽しめる先進的な郊外住宅地を目指した名残が見られます。
そんな常盤台のまちの緑の中心になるのが、常盤台公園です。
訪れたの雨のそぼ降る冬の朝だったのでイマイチな写真が多いのですが、土敷きの広場を大きく取り、その中にサクラなどを多く植えた構造は、なかなか個性的です。
整備当初からこういうデザインだったのかは分かりませんが、今つくるなら、高木の周囲に草花の植栽地をつくるなどして、もう少し自由空間と園路との違いを目に見える形にするように思います。
広場と高木植栽が大半を占めており、敷地の端、区立図書館との境界にあたる付近にだけ、石積み、遊具がパラパラと配置されています。
石積みは階段代わりというほどの機能もなく、もっぱら遊具代わり、ベンチ代わりに使われているものと思われます。
遊具は、砦風の複合遊具、ブランコ、揺れる動物遊具など。
あと1ヵ月ほど後に訪れていれば、さぞ華やかだったであろう常盤台公園でした。
(2018年2月訪問)
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