No.1535でも登場した近鉄・石見駅。その駅前の石見集落の南の外れに、石見新池という溜池があり、その周りが公園として整備されています。
溜池そのものはこんな感じ。一周500メートルほどで、それほど大きなものではありませんが、遠くに三輪山など大和青垣の山々を望み、なかなか景色の良い場所です。
公園として実際に色々使える敷地は、池の堤にあたる一皮分だけで、ほぼ遊歩道のみという構造です。
池の西側、公園としてはメインの出入口付近だけ少し広場状になっており、東屋などが設置されています。
この東屋の横手に、新池開鑿の記念碑がありました。
漢文を読み間違えているかもしれませんが、1898年(明治31年)に竣工したようです。
池の東側に行くと、また少し堤が広くなっている箇所があるのですが、こちらはプランターや植え込みが多く配置され、一面の広場としては使いにくいような構造になっていました。
そして池の東側にあった地蔵堂。お堂に貼ってあった解説の貼り紙によれば「おうてくれ地蔵さん」と呼ばれているそうです。
でも、右側の人はお地蔵様ではないですよね?
●現地の解説貼り紙より「おうてくれ地蔵さん」(2017年10月訪問)
昔、この道の両側に竹薮がうっそうと茂り、昼でもうす暗いところでした。
この道のかたわらに、お地蔵さんの祠がありました。
夜、このお地蔵さんの前を通ると「おうてくれ」「おうてくれ」と聞こえてきて、肩が重くなり、お地蔵さんが背中に乗っかってこられると言い伝えられています。
それで、いつの頃からか、おうてくれ地蔵さんと呼ばれるようになりました。
※ 「おんぶして」とせがむ、子どもの様な可愛い親しさと、夜道を通るのがこわいと思わせるお地蔵さんですね。
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