土居公園は、京阪・土居駅から南へ100メートルほど離れ、戦前に区画整理が実施された古い住宅地の中にある小公園です。
所在地は梅園町と小春町をいう、いかにも春が似合う2つの町にまたがっており、それに相応しく敷地の2/3くらいを占める園地部分に色とりどりの花が咲くきれいな公園でした。
訪れたのは3月の終わりで、時期としては椿には遅く、梅・桃はギリギリ残っているかも、桜には少し早いという頃合いでしたが、実際の園内には赤い椿がけっこう残っていました。
公園に多い梅・桃・桜といった花木よりも、植え込みの中の低灌木や多年草が豊富で、個人宅のお庭を見ているような雰囲気もあります。
とくに美しかったのが白と紫の花を咲かせて群生していた花ニラ(たぶん)。
園内あちこちの林間に広がっていて、子供たちが花摘みをしていました。
花壇には、スズランスイセンの白い花。
なぜか、食用のニラと間違えて食べる事故が起こりやすい花が多く植えられています。
園内にとどまらず、公園外側のわずかな隙間にも所狭しと植木鉢が並べられており、ご近所の方々の花への関心が伝わってきます。
敷地の1/3くらいは遊具広場になっていますが、同じ形をした滑り台が2つ、ブランコ、シーソーくらいで、それほど遊具が多いわけではありません。
敷地の東端に、まるでお堂か何かが建っていた跡のように、ほかよりも一段高くなったスペースがありました。
ここは芝生とカイズカイブキばかりで、園内のほかの場所とは少し雰囲気が違っています。
上った先に門が見えたので、その向こうを覗いてみるとお墓でした。周りを建物に囲まれており、出入り口は公園側にしか開いていないように見受けられました。お墓がこちら側を向いているところから見ても、ここが正面口のようです。
本ブログに時々登場する「玄関出たら公園の家」と似たところがあり、土地利用の経緯が知りたくなる配置です。
おまけ.
公園の外に生えていた桜の木。
公園の外壁と道路の縁石の隙間に育っているだけでも目を引きますが、根本が盆栽のようにぐるりと一周ねじれています。
(2017年3月訪問)
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