那覇市の臨海部に、那覇空港と市街地とを結び、また市街地を避けて那覇新港から浦添市方面に抜けることもできる那覇西道路が開通したのが2011年(平成23年)のことです。
これの工事の関係で付近のビーチが閉鎖されたりしていたのですが、2014年(平成26年)になって、以前からあった波の上緑地が「波の上うみそら公園」という愛称でもって全面リニューアル開園しました。
港湾緑地で人工ビーチという作り込み感はありますが、今まで那覇市には「海のそばでイベントなどにも使える開放的な空間」が意外になかったので、新しい観光スポットのような扱いになっています。
敷地は大まかに、出入り口から高架道路までの芝生広場、高架下の空間、その先が人工ビーチという構造で、海沿いの人工岬にも園地があります。
巨大な高架は、周囲からの眺望を意識してのものか、必要最小限の高さになっています。
ですので下に入ると少し圧迫感があるのですが、舗装されているので自転車やスケボーなどの遊びに使えそうですし(使って良いかどうかのルールは知りませんが)、暑い沖縄ではジョギングコースとしても意外に使えるのではないかと思います。
その高架下を抜けた先が、人工ビーチになっています。
ビーチと言ってもよくある砂浜型のものではなく、岩礁型の無骨なものになっています。少し離れたところには、以前から砂浜型の人工ビーチがあるので、そちらが海水浴用やビーチスポーツ用、こちらはダイビングやシュノーケリング用として使い分けることを意図しているようです。
下の写真は、ここから500メートルほど東、もとからある砂浜の方のビーチ。No.308 旭ヶ丘公園の回でも登場しました。
人によって好き嫌いはあると思いますが、やはり砂浜の方が自然な感じはしますね。
ただ、こちらでは岩礁型にしたことで階段やスロープも付けられており、駐車場から50メートルほど歩けば海に入ることができます。スロープがあることで、高齢者や障害者の方も海に近づく機会が増えることと期待されます。
No.1401 崎本部緑地でも似たような階段を見かけましたが、最近の沖縄では、こうしたお手軽ダイビングスポットを整備するのが流行りなのかも知れません。
その先には岬の休憩所、芝生広場などがあるのですが、芝生広場ではクレーン車が入ってイベントかなにかのセッティング中だったので、写真撮影はパス。
そして、公園の西の外れにある巨大な塔のようなものは、冒頭に登場した那覇西道路(うみそらトンネル)の換気塔です。トンネル内に溜まった排気ガスやホコリ、万が一トンネル火災が発生した場合の煙を排出するためのものですが、中にはトンネル管理のための管制室なども入っており、司令塔の役割も果たしています。
住宅地からは少し離れているのですが、徐々に知名度も高まっており、那覇市民の新しい憩いの場になりつつある「うみそら公園」でした
(2016年4月訪問)
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