藤田公園は博多駅から西へ400メートルほど離れ、博多区役所や博多警察署に隣接する小公園です。ちなみに、先日の道路陥没事故があった場所からは200メートルほど離れています。
そうした立地から、なかば区役所の前庭のような感覚で緑とアート作品を融合させた空間になっています。
こちらはステンレスでできた丸いものを転がす人。園内で一番目立つ出入口のところにあるので、公園のシンボルと言って良いでしょう。
その隣には立方体と赤い棒を組み合わせた作品。
なんですかねぇ、思いつくのは角砂糖とはじかみでしょうか。
こちらは四つん這いになって溝を掘っている人。溝は台座石のところをグルっと回って園内を流れる小川の源になっています。
その小川がこんなふうに流れていって、
最後は池になります。池の畔には、御影石のベンチに止まった金属の鳥。
池の向かい側は微妙な高さの段差がついて、いちおうスタンド状に腰掛けられるようになっています。
区役所に近いところが林のようになっており、その林の下にもオブジェのようなものが散らばっています。
これはスツールなのですが、この園内にあるとアートっぽく見えてきます。
奥の2つは真ん中に棒が突き出ていて回転遊具のように思いましたが、回る機能は付いていませんでした。
車止めにもオリジナルのプレートが付けられており、藤田公園としての個性を主張しています。
こういう公園だと建築物も個性を主張しがちですが、ここのトイレは普通の落ち着いた建物でした。
都心にあって、小さいながらも印象に残る藤田公園でした。
(2016年4月訪問)
新聞報道によれば、隣接する博多区役所の建て替えが決まり、現庁舎と公園とを潰して、一体的に再整備をすることになったそうです。
返信削除今の公園もまだ新しいのでもったいないように思いますが、再整備でもっと良い公園になることを期待しましょう。
●博多区役所、隣接公園に移転 平成33年度以降、新庁舎開庁へ 福岡市(2017.2.7 11:20)
http://www.sankei.com/politics/news/170207/plt1702070017-n1.html
福岡市が、博多区役所を隣接する藤田公園に移転し、新庁舎を建設する方針を固めたことが6日、分かった。建物が老朽化し、新耐震基準を満たしておらず、建て替えを検討していた。市は熊本地震を教訓に、区役所の防災機能強化を図る考えで、警察署や消防署が近くにある同公園が適地と判断した。平成33年度以降の開庁を予定している。(高瀬真由子)