那覇市の南部、具志宮城の区画整理地の中にある東西南北4つの小公園。今回は4つめの具志宮城東公園です。
しかしこの公園は、その4公園の文脈で語るよりも相応しい「巨大コンクリート遊具一本勝負」のタグを付けられます。それら一連の一本勝負型の中でも、かなり手の込んだ恐竜遊具が売り物です。
はい、ドン!
頭の方からドン!
尻尾の方からもドン!
少し離れたところからもドン!
なんというか、クドクドと私が文章を書くよりも、写真だけでインパクトが伝わるタイプの公園です。
この巨大な恐竜が郊外の大規模な公園ではなく、住宅地の中のごく普通の小公園に設置されていて、横の広場では保育園児たちが運動会の練習をしているところがミソでもあります。
いちおう少し詳しく書くと、恐竜は胴体部分が中空になっており、そこがジャングルジム状になっています。
そして首やしっぽが長すぎるため、擬岩のようなものでさり気なく支えられています。
「ジャングルジム状」とは書きましたが、それほどややこしい構造ではなく、ハシゴと雲梯が簡単に組み合わさった程度のものです。ただ雲梯と言うには横パイプが細めなので、ぶら下がって遊ぶよりは、上に載って遊ぶような使い方になるかも知れません。
そして尻尾が滑り台になっており、古タイヤに囲まれた砂場に出てきます。
ですから、図体は大きいのですが、できる遊びから見ると「ほぼ滑り台」だと言えます。
胴体の反対側に回ると、木製のアスレチック遊具が組み合わされていますが、このパーツについては老朽化が進んでおり、撤去されるのも時間の問題と見えました。
さらに恐竜の横手には、ヒビが入った卵があります。もうじき恐竜の子供が飛び出してくるようです。
さらにさらに、園内のトイレにも顔と四本脚が付いていて、さり気なく恐竜風?になっています。
しっぽも付いてますね。
琉球新報のサイトによれば、かつては恐竜の目が光っていたそうで、それも見てみたかった具志宮城東公園でした。
(2015年11月訪問)
【2022年8月追記】
久しぶりに恐竜の様子を見に行ってきました。
が、残念なことに、記事本体で「撤去されるのも時間の問題」と書いた木製櫓が取り外されただけでなく、恐竜本体も使用禁止となっていました。
もともと木製櫓から恐竜のお腹に入る構造だったので、木製櫓が老朽化したら代わりの階段でも取り付けられるものと思っていたのですが、まさか全体が使用禁止になるとは。
ほかにも覗き窓のようなところにいくつかハシゴが付いていたはずなのですが、窓は塞がれ、ハシゴは取り外されています。
もう滑り台を復活させないと決めたからなのか、砂場の周りに埋まっていた古タイヤまで取り外されています。
代わりと言ってはなんなのですが、下段の広場に新しい恐竜デザインの滑り台が新設されていました。
中央のヤシの木はずいぶん背が高いのですが、遊具としての有効高さはそれほどでもなく、幼児向けの緩やかな滑り台が2本とラダー遊具、クライミング遊具などが組み合わさっています。
No.307 小禄月光公園を再訪した時も、平成初期の少々やりすぎな遊具が撤去されて、現在の安全基準に適合したものに置き換えられていてコレジャナイ感に包まれましたが、ここでも同じように感じてしまいます。
どう考えたって、やっぱりこれでしょう。
単なるオブジェとしてしまわずに、遊具としての再利用をなんとか工夫してもらいたいところです。
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