長田公園は、かつて宿場町として栄えた山鹿の旧市街から少し西へ離れ、昭和時代に開かれたと思しき住宅地の中にある小公園です。もっとも、住宅地の中では外れの方にあたり、公園の周囲には空地や畑も多い場所にあります。
そうした立地にふさわしいと言うのか、園内はなんだか長閑な風景が広がります。
ほぼ正方形をした敷地のうち、2/3ほどが広場、1/3ほどが草敷きの遊具スペースになっており、その間がラクウショウの並木で仕切られています。
広場部分も大半は草敷きになっているのですが、一部は刈り取られてゲートボールなどができるようになっています。草敷きは見た目にきれいで、子供が走り回るくらいならちょうど良いのですが、球技となると不便なところもあるので、折衷策としては妥当なところです。
一方、遊具広場の方は、子供達が遊んでほど良く草が剥げている感じです。
目立つ遊具は木製フレームの滑り台。傾斜はやや緩めで、どちらかと言えば幼児向けのものです。
ブランコは6連の大きなもの。住宅開発が進んだ頃は、多くの子供が列をなしたのでしょう。
安全柵が付いているのですが、そこにアーチ門のような部分があって、子供達を招き入れるような格好になっているところに、昨今の遊具からは削ぎ落とされた遊び心を感じます。
そして土管。
転がっていかないように、U字溝のようなもので止められているかのような姿が面白い一品です。
公園として一番華やかな盛りは過ぎているように思いますが、あたりの風景に溶けこみながら、今をすごしている感のある長田公園でした。
(2016年4月訪問)
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