そこで環境庁(当時)は、大気汚染による公害を防止するために必要な大気浄化機能をもった都市公園となる緑地を「大気汚染対策緑地」として建設し、自治体に譲渡するという事業を開始します。
これの全国第一号が、尼崎市の元浜緑地です。
尼崎市南部の工場地帯の一角で整備が始まったのは1988年(昭和63年)のこと、その後1999年(平成11年)までかけて3.7ヘクタールの緑地ができあがりました。
広い園内は、一般道を間に挟んで東西2ブロックに分かれています。
まず東側ブロックは、広い芝生の広場と大きな滑り台を持つ、広がりのある空間になっています。
広場の周りには、外にある工場を隠すように樹木が大きく育ってきています。
東西に分かれたブロックを立体交差で繋ぐため、広場の一辺を盛土して橋が架けられているため、この盛土の丘に沢山の遊具が設置されています。
市街地には稀なロング滑り台が何本もあったり、
アスレチック遊具なんかが置かれています。
また丘の頂上には巨大な木製の砦遊具が連なっており、それがロング滑り台やアスレチック遊具とも繋がっているので、色々な動きを飽きずに続けることができます。
そして橋を渡った西ブロックはと言うと(下の写真は橋を撮影するために地上部に降りていますが)、
こちらは遊具は少なめの芝生広場と花の園地、そして夏の間は水遊び場があります。
遊具は少なめと言っても、けっこう大きな複合遊具がありますが。
水遊び場は、「わんぱく池」という名前です。
水深は大人の膝上くらいまでで、泳ぐには浅すぎますが、噴水や滝などの定番遊び場に加えて、巨大水鉄砲、手漕ぎ筏、吊橋などもあって、子供たちに大人気です。
もともとの事業の趣旨から言えば、大気汚染対策ということなのですが、どのくらい対策になっているのかはよくわからなくとも楽しく遊べる元浜緑地でした。
(2015年9月訪問)
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