こちらが岡田宮の参道。
公園は一般道路によって大きく二分されており、神社に近いほうが遊具広場、遠いほうが野球場になっています。
野球場のそばには、区画整理の記念碑が建っています。ですので、この公園も区画整理事業の一環で整備されたものだと思われます。
■竣工記念碑の碑文より
岸の浦土地区画整理組合の地域は周囲が既に完了した区画整理地に囲まれ、東は神原組合、南は山手線、北に黒崎駅前区画整理組合等の地域に隣接したところである。
之等周囲の市街地となった中央に38万1150平方米(126,000坪)が田畑及び原野として残っていたので周囲の計画道路を連結して岸の浦の区画整理を行い八幡区西部一帯を市街化することが完了した。
この工事着工は昭和17年11月であり、そして今日竣工記念碑の除幕式を行う。着工依頼30年の歳月は大東亜戦争による事業休止の止むなき事故もあったが、街造りの複雑さを今更想起するものである。
昭和46年4月 北九州市八幡区岸の浦土地区画整理組合役員一同
野球場は規模は小さいもののナイター設備があり、草野球の練習や少年野球に使えるものです。
ただし外野はスタンドがなくフェンスを越えると即道路なので、特大ホームランには要注意です。
遊具広場は2~3年前に大規模な改修がおこなわれたようで、複合遊具を中心に置き、アスレチック遊具や揺れる動物などの新しい遊具と、タイヤや土管などの古い遊具とが共存しています。
目立つのは、まだ新しいお祭り複合遊具。
遊具そのものはズバ抜けて大きいというほどではないのですが、中央に櫓を組んで神輿を担ぎ、祭りだワッショイとばかりに提灯を振り回しています。
これは岡田宮のお祭りでもある「黒崎祇園山笠」をイメージしたものと思われ、地域の子供たちは祭りのない日も常に勇壮できらびやかな祭りに親しんで育つことになります。
ちなみに神輿や滑り台に付けられた三つ巴紋は八幡神社の神紋ですが、所在区である八幡西区に因んでのものかどうかはわかりません。
もう一つ目新しい遊具は、アスレチック遊具の一角を占めるスパイダーネット。少し上ってみましたが足場が斜めになるのでけっこう大変でした。
細いロープで編まれているため写真に撮りづらいのが、本ブログ的にはネックです。
こうした新しい遊具を設置する一方で、土管(にしては輪切りが進んでいますが)の足元にラバーマットを敷いて有効活用するなど、古いものも大切に使っている雰囲気が伝わってきて、なかなか気持ちのよい岡田公園でした。
(2015年2月訪問)
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