JR黒崎駅の南側には、放射状に広がる道路で区画された街なみが広がります。その中で、No.983の黒崎中央公園と左右対称になるような位置にあるのが蛎原(かきはら)公園です。
ここも黒崎中央公園と同じく、数年前に全面的に改修されたようですが、同じ駅前でも黒崎中央公園の周囲が飲み屋街だったのに対して蛎原公園の周囲にはマンションが多いため、黒崎中央はイベントに使える広場型、こちらは花と緑の多い遊び場・憩いの空間型の公園になっています。
小さな公園ですが、外周部に花壇や花木が多く、近隣住民の皆さんの手で美しく管理されています。
敷地の中央部が芝敷きになっており、ここが遊具広場扱いということになります。
遊具は、色々と遊べる滑り台、クライミング遊具などがあります。
こちらのボコッとしたのも遊具です。いちおう対象年齢は3~6歳ですが、7歳以上が遊んでも大きな問題はなさそうに思います。
そして大きな石碑で目立っていたのは、昭和55年(1980年)に建設大臣賞を受けた原田シゲさんの記念樹。
石碑には詳しいことが何も書かれていなかったので、北九州市の古い広報で調べてみると、受賞時点のものではありませんが原田さんが紹介された記事がありました。
『市政だより きたきゅうしゅう』の平成3年10月1日号(No.675)によれば、記事の時点で82歳の原田さんは「35年間も近所の公園の清掃と花壇の手入れを毎朝続けてきた。この公園には、予備校生たちがよく休息に来ているが、原田さんは、ときには予備校生の恋などの悩みの良き相談相手にもなっている」とのことです。
上の記事から20年以上が経つので、さすがにご存命ではないと思いますが、原田さんのお気持ちは今の蛎原公園の管理にも受け継がれているように感じました。
(2015年2月訪問)
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