大阪・阿倍野地区の再開発事業地にある公園を尋ねる第2回は、2014年(平成26年)に開園したばかりの金塚ふれあい中央公園です。
開園するまでは「阿倍野再開発2号公園」と呼ばれており、No.971 金塚ふれあい東公園と一体のものとして計画されていました。大阪市の資料によれば、2つ合わせた用地費で70億円、都市計画事業の採択(1981年)から全面開園まで33年を要しており、駅近一等地での公園整備が大変な事業だということがわかります。
もっとも、できあがってみると意外に普通の公園というか、まだ街に馴染んでいないというか、非常にのっぺりとした印象の公園です。
約1.1ヘクタールの園内は大きく上下2段に分かれており、上段は植え込み以外は石敷きにして雨の日でも使いやすくした園地、下段は多目的に使える広場になっています。
広場は、空間を区切るような施設や植栽がなく、全体がひとまとまりの空間構成になっています。
遊具も一般的な滑り台、鉄棒、あとは成人向けの健康器具くらいで、広場の隅の方にポツネンと置かれている印象です。
代わりと言うわけでもありませんが、広場の外周部では擁壁や植え枡がベンチ一体型のものになっており、どこでも座り放題です。
今のところは子供向けと言うには施設内容が寂しく、隣接の商業施設からは完全に背を向けられており、花や緑が美しくて落ち着くわけでもないといったところで「立地がよい割には使い甲斐のない」公園という印象です。
外周部の高木植栽がもう少し育ってくれば、また違った印象になるかも知れませんが...
(2015年2月訪問)
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