久しぶりに訪れた那覇市の小禄・金城地区の「花&樹木シリーズ」小公園。小禄すみれ公園は1991年(平成3年)の開園です。住宅地の中でも外れの方にあり、ごく近所の方だけが利用する小公園です。
出入口には、本ブログで言うところの沖縄の公園門がそびえています。
もっとも、外周部には柵がないので、門を潜らずとも出入り自由。象徴としての意味合いが強い門だと言えます。
門を裏側から見てみると、タイル柄が表面よりも凝っています。
中央の赤い花菱部分に、何かを引っかけるためのボルトが突き出ていて、この時は何かわからなかったのですが、よその方のブログを見ていると以前は壁掛け時計が付いていたようです。
園内は非常にシンプルで、目立つ施設は円形ステージ状のスペースと、トイレと何かの兼用建物だけです。
ステージを近くで見ると、こんな感じ。客席とステージの距離が非常に近く、迫力ある演技が楽しめそうです。
ステージの真ん中にある直線が周囲の軸とはズレているところが気になりますが、方角的には南北になっているような気がします。
そういう目で見ると、客席部分の上段にある丸いものも気になってきて、「もしかして日時計?」と思ったのですが、雨が降る日に訪ねたのでそれ以上は追求できませんでした。
しかしそれ以上にわからないのが、屋上が妙に豪勢なトイレ。
トイレそのものは男性用が剥き出しで、ちょっと使うのを躊躇するタイプなのに、屋上ばかりが豪華です。
手すりの一部に間口が開いているところなどを見ると、この屋上に、以前は登って遊べたようです。
そう思って見てみると、ステージとトイレの間は地面が砂地になっています。
と言うことは、ここに下りてくる滑り台や登攀遊具があったということです。
ここなんか、明らかにロープを結んでいた名残でしょう。
開園から20年以上が経ち、遊具部分は老朽化で撤去されたのでしょうが、往事はさぞや賑やかな遊具だったことだろうと思われます。
…と、現場で思ったことを思い出して書き連ねましたが、実際のところはどんな遊具だったのだろうと検索してみると、他所様のサイトにあった古い写真には、私の想像を遙かに超えるものが出てきて驚きました。
なんと、トイレは一パーツにすぎず、ステージからトイレにまでまたがる巨大木製遊具が紹介されていたのです!
そのサイトはもう閉鎖されて、詳しくご紹介できないのですが、この規模の公園に、大きすぎる遊具、それも湿気の多い沖縄で傷みやすい木製と聞くと、少し選択を誤っていたように思います。
さらに少し調べてみると、平成21年(2009年)に転落事故が続けざまに起きたことが那覇市議会の質問記録に残っていたので、そちらの理由もあって撤去されたものと思われます。
「小さいながらも歴史あり」の小禄すみれ公園でした。
(2015年1月訪問)
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