No.761で神戸市兵庫区にある御旅公園を訪ねましたが、そちらは生田神社の御旅所の隣。今回の御旅公園は東灘区にあり、元住吉神社の御旅所と一体化した公園です。
兵庫区の御旅公園では御旅所は立派な社を構えており、そのためもあって公園とは植栽などでしっかりと分離されていましたが、ここの御旅所は5メートル四方ほどのもので公園の中に完全に含まれています。
そのため公園西側の出入口には立派な鳥居や灯籠があり、神社にしか見えません。
ちなみに鳥居の両側にある石柱は、阪神淡路大震災で壊れた旧・鳥居だそうですが、もとからこの位置にあって折れた残りなのか、少し場所を移してモニュメントとして保存しているものなのかはわかりません。
ただ、この位置にあったものだとしたら、鳥居全体は今のものよりも一回り、二回り大きかったということですね。
もっとも、この辺りは江戸時代から酒造で栄えた灘五郷(魚崎郷)ですので、そのくらいの大鳥居が寄進されていてもおかしくはありません。
さて公園の全体像ですが、四方を道路に囲まれた80~90メートル四方の正方形に近い形状で、そのうちの西南側が少年野球場になっています。
残った北側が広場、遊具広場、東側には地区の集会施設(御旅会館)が置かれてその前庭のようになっています。ですので、北側・東側の両側に繋がる北東角がメインの出入口で、パーゴラや花壇があってシンボリックな空間になっています。
大きめの花壇ですが、冬でもしっかりと花が植えられて美しく保たれています。
この出入口の横手に、阪神・淡路大震災復興記念の八重桜が植えられています。
No.736の川井公園と同じく、近畿各地のベンチャークラブから贈られたものです。
遊具広場は、複合遊具と揺れる動物、砂場くらいで、出入口のパーゴラに近い所にまとめられています。少し狭苦しく集めてしまっているようにも思いますが、これはこれでパーゴラの下で休んでいるであろうお年寄りの目が遊具に届きやすくて良いでしょう。
御旅会館の北側は、少しですがメタセコイアの並木になっています。
訪れたのが冬で完全に散っていますが、秋の紅葉の季節はけっこう美しいのではないでしょうか。
住宅地の中心からは少しだけ離れているのですが、見学ができる酒蔵・白鶴と菊正宗の間にありますので、酒蔵巡りの合間の酔い覚ましにも適した御旅公園でした。
●阪神・淡路大震災を語り継ぐモニュメントについてはこちらも
(2015年1月訪問)
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