No.920で登場した神戸市東灘区の本庄町は戦前に区画整理が実施された地域なのですが、大阪と神戸の中間にあって交通の便が良いことから、戦後~高度成長期にかけては中小規模の工場・倉庫なども多く立地していました。
しかし昭和の終わり頃からそれらの移転が相次ぎ、跡地にマンションが建てられました。また公営住宅や社宅の建て替えなども多く、そうした集合住宅の開発にあわせて500平米もないような小規模な公園・遊び場が数多くつくられました。ですので、この付近は小公園の多発地帯になっています(隣接する深江北もおなじ状態)。
その中の一つ、本庄町東公園。資料によれば、面積は476平米。
大きなマンションの南側を全面的に細長く公園にすることで、住棟の陽あたりを確保する手法が取られています。
本ブログでは300平米に満たないものに「狭小公園」というラベルを付けているのですが、ここは500平米弱ありますし、形状もシンプルで無駄なところが少ないので、極端に狭苦しい雰囲気はありません。
反対側から見るとこんな感じ。とにかく細長くて遊び方に困る気もしますが、公園全体が明るいし見通しも良いので、これはこれで構わないかなと思います。
施設めいたものは滑り台とパーゴラくらい。
住棟との間は背の高い生け垣で仕切られていますが、一ヵ所だけ出入口が設けられていました。
しかし、マンション住民の方がしょっちゅう出入りして公園を使っているような雰囲気でもありません。防犯上やプライバシーの問題はあるかと思いますが、もう少しマンションと公園とが繋がりやすい形状であればと思いました。
(2015年1月訪問)
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