神戸市西区に隣接する三木市の緑が丘町は、1970年代に開かれた戸建ての住宅地区です。神戸市の中心である三宮からは鉄道で1時間圏内ながらも近くには田園や丘陵の環境があり、最盛期には1.1万人以上が暮らしていました。
ニュータウンなので公園が計画的に配置されており、その中でも大きめの公園の一つが緑が丘南公園です。
とは言え、面積こそ2.2haと大きいのですが、野球場とテニスコートが大半を占めており、また利用には適さない斜面林もかなり含まれているので、スポーツをしない人にはやや面白みにかけるところがあります。
野球場は、こんな感じ。スタンドや外野フェンス、夜間照明などの施設はなく、野球での使用をメインにする広場と言ってもよいくらいです。
この野球場を避けて通る園路が無いため、誰かが野球をやっているときは崖下のあたりを控えめに歩かねばならないのが難点です。
野球場の隣(一段下)が広場になっています。
ここでは、あまり空間を仕切るものがない芝生広場の中に、ゲートボール場っぽく四角く芝が剥げた場所があり、その外側にパーゴラ、ジャングルジムと滑り台の複合遊具、ブランコが分散して配置されています。
遊具広場と呼ぶには疎な感じで、広場の中に少しだけ遊具が置かれているという方が適切です。
野球場や広場よりも、むしろコナラやアカマツの斜面林が印象的で、低木がまったくない高木の疎林が一面の落ち葉で埋まっているのはなかなか美しいものです。ただし、三木市の管理方針では、この斜面林は立入禁止とのこと。
そんな斜面林の中に、なにやら横穴が開いていました。
ズームで近寄ってみても「立入禁止」と書かれているだけで、いったい何の穴なのかはわかりませんでした。
また、横穴とは別の一角の斜面下には「鎮魂之碑」があります。
現地では何かわからなかったのですが、調べてみるとこの地区の出身で先の戦争で亡くなった方の慰霊碑だそうです。
ということで、少し気になることはあるものの、全体的には掴みどころに欠ける緑が丘南公園でした。
(2015年1月訪問)
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