しかし今回は明石公園ではなく、すぐ東隣にある上ノ丸弥生公園を訪ねました。25年ほど前に弥生土器などが発掘された場所を公園にしたものです。
このあたりは南向きの海岸段丘が続いており、明石城もその地形を活かしてつくられているわけですが、もっと昔の人もだいたいは同じような場所を好んでいたことがわかります。
■現地の案内板より
公園周辺の上の丸台地からは弥生土器をはじめ、古墳時代の須恵器・土師器・蛸壺などが見つかっています。また、古代の人々が食べていたバイガイ・ハマグリ・サザエなどの貝類・獣の骨も発見されています。
昭和62年8月、市民の方々と一緒に、この公園を発掘調査しました。その結果、弥生土器などが見つかり、昔から人々は海に面した日あたりの良い南向きの台地を選んで暮らしていたことがわかりました。
明石市教育委員会
坂の途中から、さらに階段を上った先が公園です。
園内は、だいたいこれで全部。
それほど弥生時代を演出するものはありません。
いちおう東屋がそれにあたるのかも知れませんが、下部は竪穴住居風、屋根は古代建築風になっており、また敷地は丸く屋根は四角いというのが土俵風でもあり、なんとも珍妙なものになっています。
園内の片隅には、「昭和御大典記念」と刻まれた石碑がひとつ。
この公園が開かれたのは先ほどの発掘調査以降の話だと思うので、どこか他の場所から移されたものでしょう。
(2014年11月訪問)
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