本蒲田公園があるのは、蒲田駅の東側すぐ、再開発ビルである「アロマスクエア」「大田区民ホール・アプリコ」のある一角です。
大正から昭和の初め頃、ここには松竹キネマの蒲田撮影所がありました。山田洋次監督の作品『キネマの天地』の舞台です。それが大船に移転した後に、隣接地も含めた広い範囲が高砂香料工業の工場となりましたが、これも昭和の終わり頃に移転、跡地再開発の一環として従来からの本蒲田公園も全面的に改修されて今のような姿となったようです。
そういう立地・経過ですので、大田区を代表する公園の一つだと言えます。
花壇も手入れが行き届いています。
公園ではありますがホールの前庭でもあり、また安全な通り道にもなっています。でも、この様子を見ると、もう少しアスファルトなどの舗装部分を多くしても良かったようにも思います。
公園内で目立つのは、大きなケヤキの樹の下に配置された遊具広場。
一面の木チップ敷の中に、木とステンレスとを組み合わせた小さな複合遊具、ステンレス製のブランコがあります。
木とステンレスの組み合わせ自体はよくある遊具なのですが、それをおそらく改修前からあるシンボルツリーの下、木チップの中に置いたところに、デザインした人のこだわりが感じられます。自然的なものと、都会的なクールなものとの融合と言ったところでしょうか。
写真が逆光気味ですが、トイレの屋上に草が生えているのも、「融合」を意図する部分があるように思います。
にしても、木チップの量はなかなかのものです。
人の多いところにこれだけの量を使用すると、夏の雨上がりのキノコの発生、逆に冬の乾く時期の出火(不審火含む)が心配になりますが、実際のところどうなのでしょう。
デザイン性と使い勝手の良さの両方に配慮された非常に良い公園だと思いますが、駅近なだけに、不法駐輪、ゴミ捨て、夜間の不適切利用などもあると思いますので、管理は大変だろうなぁとも思います。
これからも管理面で頑張って欲しい本蒲田公園でした。
(2014年9月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿