No.798の哲学堂公園は妙正寺川の左岸(北側)にありましたが、川を挟んだ右岸(南側)には妙正寺川(みょうしょうじがわ)公園があります。
哲学に富んだ別世界の趣きもある哲学堂公園とは打って変わって、こちらは都市的な必要に迫られた実用本位の公園です。
公園の入口には、新宿区と中野区の連名で園名板が掲げられています。
公園の中を区境が通っていますが、公園内にある運動広場は両区の共同設置ということになっています。
しかし、この公園を特徴づけるのは、共同設置でも運動広場でもなく、公園内の広い範囲が洪水の調整池になっていることと、その調整池に足を突っ込んだマンションが建っていることでしょう。
川の対岸から見るとこのようになっており、水位が一定を越えると公園の方に水が流れ込み、川の氾濫を防ぐ仕組みになっています。
調整池になる範囲は、公園の入口にしっかりと掲げられています。
この池も、遊歩道も、広場も、いざという時には水の底です。
しかし、公園が調整池になること(というか普段は使わない調整池がもったいないので公園にしていること)はよくあるのですが、ここで驚かされるのはその中にマンションが建っていることです。
池の向こうに見えるマンションは、1階というか地階というか、足下部分が公園と繋がって調整池の一部になっています。おそらく調整池の面積は確保しなければならないものの、土地代の高い都会では、全部を公園にしてしまうのはもったいなかったのでしょう。
公園と繋がる部分には頑丈な柵があって、うっかりでも人が中に入れないようになっています。しかし、ここに水が流れこんだら、すぐ上の住戸の方はさぞ怖いのではないでしょうか。
もう一つ、面白かったのは、金属製の重いツリーサークルを押し上げて伸びてきているラクウショウの気根。ど根性ラクウショウです。
気根がこんなに元気ということは、やはり土地が湿っぽいのでしょう。
●中野区役所による公園紹介ページ
(2014年8月訪問)
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