区画整理された長方形の整った敷地内は、林、流れ、遊具広場に大きく三分できます。
東側1/3ほどは「ことりのひろば」と名付けられた林になっています。
その名のとおり、鳥の好む樹を多く植えたところで、現地の解説板によれば落葉樹ではガマズミ、ニシキギ、カキノキ、ムラサキシキブなど、常緑樹ではトベラ、マンリョウ、ヤツデ、ネズミモチなどが植えられているそうです。
また、小鳥が水飲み・水浴びに使うのであろう水場がありましたが、その周りに掲げられた楽譜は何でしょうか?
中ほどは、噴水から続いて人工的な水路、さらに石張りの浅瀬へと続く流れがつくられています。
噴水周りについては、見たところ水遊び場として整備された形状ではないのですが、利用実態に応じて清掃などの管理もしっかりされており、子供たちが楽しく遊んでいました。
こちらの浅瀬は、水遊び場として整備されたものでしょう。
しかし、夏場以外は水を流していないのでしょうか、浅瀬には「モトクロスバイク禁止」の看板があり、水のない季節は不適切な利用が集まる様子も見受けられました。
確かに丁度いい具合の石積みがありますが、しょせんコンクリートに丸石を貼り付けている程度のものなので、自転車でガンガン走られると壊れてしまうこともあるのでしょう。
遊具広場は、大きな機関車の遊具と、砂場にそびえ立つラダー遊具が目立ちます。
コンクリート製の機関車は、トロッコを2両引っ張ります。
トロッコのうち1両は立席のみ、もう1両には座席が付いていますが、座席だけが新しく後付けのような雰囲気がありますので、もとは全部が立席だったのかも知れません。
ラダー遊具は、屏風折りで4メートルほどの高さがあるもの。公園遊具としては破格の高さで、民芸玩具の「はしごだるま」を思い起こさせるものになっています。
ちょっと勇気が必要ですが、てっぺんまで登れば、いつもとは違った景色が見えることでしょう。
機関車、ラダー遊具ともボリューム感がありますが、ブランコも2連×3基が設置されており、公園自体がかつての人口急増期に整備されたことが推察されます。
あまり遊具・施設に頼らずに、もう少し自由に使える広場があっても良いようにも思いますが、周辺にはかつての小川も林も残っていませんので、人工の小川も小鳥の森も価値が高いと思う徳殿公園でした。
(2014年8月訪問)
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