それが大きく変わる契機となったのが、1998年(平成10年)に開通した明石海峡大橋です。この橋を含む神戸淡路鳴門自動車道、阪神高速、第二神明道路などを結び、本州各方面と淡路・四国方面をつなぐ日本最大級のジャンクション(垂水JCT)が谷西側の丘陵を削ってつくられ、あわせて周辺道路の整備が進んでさらに住宅が増えたことで、あたりの雰囲気は一変しました。
この名谷あじさい公園も、ジャンクション整備とあわせて道路の高架下利用で整備された公園です。公園の上を通る高架道路は、将来の拡張余地も含めて6車線分の幅があるため、その存在感は抜群です。
巨大な高架の圧迫感を和らげるため、人目に付きやすい位置にペンキ絵が描かれています。
絵のテーマこそ違いますが、同じように高架下の公園だったNo.476 衣掛公園と色使いがよくにているのは、目的に対して効果的な色使いが研究されているのかも知れません。
No.476 衣掛公園の高架 |
また、工事によって失われた環境を少しでも回復しようということでしょうか、ビオトープも整備されています。訪れた時には水は流れておらず、カラカラに乾いていましたが。
遊び場はどこを見ても、屋根の下。雨の日でも安心です。
斜面地に造成されているため、公園自体は雛壇状になっています。
上の方から、テニスコート、土敷きの多目的広場、遊具広場などがあり、さらに下がって福田川のそばまで行くと、野球場や親水広場もあります。
遊び盛りの子供がいる家では、「雨降りで遊びに行くところがない!」という日に、こういう公園が一つあると助かるのではないでしょうか。
雛壇の公園といえば欠かせないのが、コンクリート製の滑り台です。
安全対策なのか、側壁部がすごく高くなっているのが印象的です。
雛壇の斜面部には、クライミング遊具なのか、ホームレスの小屋がけ防止なのか、玉石が埋め込まれています。ちょっと殺風景な気もしますが、雨がかからない位置では植栽の維持も手間がかかるので、そのあたりのバランスも考えてのことだと思います。
公園からちょっと外れると、昔ながらのお堂のある農村的な環境も残っており、少し足を伸ばしてみても楽しい名谷あじさい公園でした。
ちなみに、雨がかかる所には紫陽花がたくさん植えられているのですが、訪れたのが7月で、もう花には時期遅れになっていました。残念。
(2014年7月訪問)
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