だいたい神戸市では、「○○通」という町名の場合は「○○公園」として「通り」を省略した公園名を付けるという基本ルールがあるようなのですが(例:No.432 磯上公園(中央区磯上通)、No.692 五毛公園(灘区五毛通))、ここの場合は先に菅原公園ができ、後からもう一つ公園をつくることになって菅原通公園という名になったのではないかと思います。
しかし、この菅原公園は、隣接する保育所との一体化が進みすぎて、公園としてのスペースがほぼ無くなっているという不思議な公園です。
おそらく青いフェンスの向こうが保育所の敷地、白いフェンスと青いフェンスの間は公園敷地で、保育所が開いている時間帯は両方の敷地を保育所の園庭として使い、そうでない時間帯は公園として使うことが考えられているのだと思います。
が、タイヤが置きっぱなしになっている様子を見ると、今はずっと保育所が使っているようです。
入口から左手にあるレンガ敷きを進んでいくと、数メートルでほぼ行き止まり。
掃除道具かなにかの倉庫と、保育園児と中学校の美術部が一緒に描いたような絵の入った壁(隣家との目隠し板だと思われます)があって、公園は終わりです。
その奥にも、保育所と隣の建物との間の路地みたいなのがあって歩けるようになってはいるのですが、これはさすがに公園敷地ではないように思います。
いちおう通り抜けてみると、保育所の玄関の方に出ることができました。
おそらく、元々は限られた公共用地を保育園児とその他の住民とで上手に分けあって使う構造になっていたものが、すぐ近くに大きな公園(菅原通公園)ができたこともあって、今のような状態になったものと思われます。
No.130の久松児童公園(東京都中央区)とは状況がやや違いますが、他の公共施設に飲み込まれてしまった公園の一例でした。
(2014年6月訪問)
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