尻池(しりいけ)という地名は、『角川日本地名大辞典 28 兵庫県』(角川書店)によれば「苅藻川河口の入江がのちに大きな池沼となったもので、その池水の落とし口(尻)の沼地を尻池といった」と書かれています。
今は池も沼も見あたらない職住商が混じった旧市街地で、その一角に東尻池公園があります。
公園は、1方向で比較的幅広の道路に間口広く接し、奥行きが深く、それでいて周囲からは路地で繋がっています。密集市街地ではよくある構造で、災害時の避難に役立つものだと言えるでしょう。
道路側から入ると、まず遊具広場状になっています。
もっとも遊具は小さめの複合遊具と、吊り下げられているはずのタイヤがなくなっている元・タイヤブランコしかありません。
その広場の奥にパーゴラと、背の低いフェンスに囲まれて広場とは分けられた花壇があります。
花壇と言っても、実際にはフェンスに囲まれた区域の一部しか使われておらず、なぜわざわざ広場と区切っているのか理由がよく分かりませんでした。
下町らしく、公園と住宅の境界あたりの曖昧なところが色々と面白く、お地蔵様の祠や、
長屋の前に布袋様の石像と灯籠、
公園に続く路地には15年位前にちょっと流行ったミニカー(原動機付き四輪自転車)などがありました。
ミニカーは、日によって動いているかも知れませんが。
(2014年4月訪問)
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