559/1000 大物公園と大物川緑地(兵庫県尼崎市)

2014/01/10

身近な公園 鉄道遺産 尼崎市 兵庫県

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関西の難読駅名の一つとして挙げられる阪神・大物(だいもつ)駅の北側に広がるのが大物公園です。No.558の小田南公園と同様、かつての大日本紡績尼崎工場の敷地の一部です。
ただ、小田南公園と比べると整備年次が古いので、並べてみるとやや古ぼけた感じが出ています。

もともとの工場跡地のうち中心部は県立尼崎病院となっており、その北側のひとまとまりが大物公園、病院の東側と南側の細長いところが大物川緑地だということです。
それにしても、この案内図もかなり古ぼけています。
大物公園と大物川緑地(兵庫県尼崎市)

大物公園としての中心施設は、日本列島をかたどり、各県の樹を植えたという郷土の森。1970年(昭和45年)に造成されたものだそうです。
かつて工業都市として、全国からの労働者が集まっていた尼崎らしい施設だと言えるでしょう。
大物公園と大物川緑地(兵庫県尼崎市)

森の中に入ってみると、もともと県境を表していたのであろう石列があるにはあるのですが、整備から年次が経ってかなり分かりにくくなっています。
どの樹が何県なのかという表示もなく、整備当時を知る人にとっては、ちょっと悲しい状態なのではないかと思われます。
大物公園と大物川緑地(兵庫県尼崎市)

ところで、尼崎市のお隣、伊丹市にある昆陽池公園には、池の中に日本列島をかたどった島があります。
大阪空港を飛び立った飛行機からも見えることで有名ですが、伊丹市のサイトによれば昆陽池のものは1972年からの整備だそうですので、大物公園の方が古いようです。
Googleマップの空撮で見ると、昆陽池の方が列島の形がしっかり見えますが、これは島にカワウが繁殖しすぎて糞で木が枯れているためです。
それと比べれば、大物公園の方は列島の形は言われなければわからないくらいになっていますが、それは樹がしっかりと生長しているということなので、まぁ良いのかなとも思います。
もっとも、どちらにせよ公園内から見る分には、なんの形かなんてさっぱり分からないのですが(笑)

●昆陽池公園(伊丹市)の日本列島


●大物公園の日本列島


もう一つの名物は、D51。
普段はフェンスに覆われていて見るだけですが、日にちを限って開放されます。
ボランティア団体の方々が機関車の管理に協力しておられるそうで、屋外に出しっぱなしの展示にしてはきれいに保たれていると思います。
大物公園と大物川緑地(兵庫県尼崎市)

大物公園と大物川緑地の間には、とくに目に見える境界などはなく、そのまま繋がっています。

病院の敷地に添うように細長く続くのが緑地部分ですが、遊具広場も園路に沿って一列に並び、鉄棒、ブランコ、滑り台、砂場が繰り返し出てくるという構造なのが残念です。もう少しバラエティがあると良かったのに。

(2013年10月訪問)

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