神戸市長田区の南部にあった旧・二葉小学校は、統廃合により2006年(平成18年)に閉校となりました。しかし阪神・淡路大震災に耐え、地域に親しまれてきた校舎の保存活用を進めることとなり、それと併せて校庭を公園としたのが二葉公園です。
少し面白いのは、もともとは小学校の隣には旧・二葉公園があったのですが、狭く施設は老朽化しており、校舎の裏手で学校との連携も今ひとつだったことなどから、そちらは廃止して新しい保育所の用地とし、旧校庭を新・二葉公園として整備し直すという事業手法がとられたことです。
こんな感じで、正門から校舎へのエントランスが形づくられています。
小学校の頃は高いフェンスや樹木に囲まれており、沿道からは閉じた印象もあったのですが、整理されてスッキリした雰囲気に変わりました。
もっとも、公園の半分は今もフェンスに囲われた球技広場になっています。
小学校の校庭を使った少年野球の活動が活発だったため、それを続けられるようにしたそうです。
もう半分は、小さめの遊具や健康器具のある広場になっています。
なお、旧校舎は「神戸市立地域人材支援センター」となっており、教育、福祉、産業振興、子育て支援などに関わる様々な団体が入居しています。
神戸市役所が保存している古い写真や広報誌などの実物やデータを閲覧できる「神戸アーカイブ写真館」も入っていて、地味ながらもけっこう楽しめる施設になっています。
●神戸市立地域人材支援センター
●神戸アーカイブ写真館
(2013年3月訪問)
【2014年2月追記】
以前に訪問した時に、阪神・淡路大震災関係のモニュメントの写真を取り損なっていたので、追加しました。
モニュメントは2つあって、1つはもともと小学校にあって震災で崩れた煉瓦造りの焼却炉を使ったモニュメント「やさしさ わすれないで」(写真右奥)、もう1つはバラのまちとして有名な広島県福山市から贈られた花壇とモニュメント「がんばれ 二葉小学校」(写真左・手前)です。
■碑文より「1本のばらにやさしさをこめて・・・」
1956年、「荒廃した町に潤いを与え、人々の心のやすらぎを取り戻そう」と市民の手によって植えられた1000本のばらは、大きく育ちまちづくりのシンボルとして福山市民に愛されて来ました。
1996年5月の「福山ばら祭」では、阪神地区への緑化支援を目的とした第2回「ロサ・ファンタジー福山 96」を開催し、大きな光のばらを咲かせ、がんばれ神戸のメッセージとともにエールを送りました。
そして本日、参加者より寄せられた支援金をもとに、この「ばら花壇」をお送りします。
ばらは、私たちにやさしさとエネルギーを与えてくれます。
ばらを育てるこころ大切に、一日も早く元気な神戸を取り戻して下さい。
1996年9月23日 福山祭実行委員会
前が旧学校でちょっと雰囲気ある公園ですよね。
返信削除Unknownさま
返信削除こんにちは、ブログ作者です。コメント有難うございます。
最近は旧・二葉小学校を使ったコスプレイベントが頻繁に開かれているので、いわゆる「学校」とはまたちょっと違った雰囲気を感じることが増えています。