そのような距離なのですが、もともと相馬の城下町は城の南・東側に発展していたようで、この公園の周りは歴史的町並みとは無縁な、区画整理された住宅と小規模な商業施設の混在地です。
道を挟んだ北隣には、相馬市立の中央児童センターがあり、両者が一体となって地区の中心的な公園となっている様子がうかがえます。
公園内は、南側が多目的に使える広場、北側が遊具広場になっています。
遊具は、やや古めのパイプ製複合遊具、木製遊具などが多くならんでいます。
がしかし、どうして遊具広場の写真がこんなに引いた位置からのものかと言うと、訪れた時は除染作業の真っ最中で立入禁止となっていたために、外から眺めることしかできなかったからなのです(と書きましたが、除染作業の現場を見学に行ったので、入れないことは承知のうえだったのですが)。
観測された放射線量や植栽の状態などによって作業内容は変わりますが、基本的には放射性物質が降り注いだ芝生や樹木の葉を刈り集め、遊具やベンチなどの表面を洗浄し、土壌や砂場は剥ぎ取ったり入れ替えたりするという作業になります。
この日の作業は樹木植栽の除染だったので、作業自体は普段の剪定作業と同じように見えました。
除染という行為は福島第一原発事故を受けて法律で定められたものですが、その意義・意味については様々な立場から色々と意見のあるところです。
いずれにせよ、本来であれば美しく楽しい公園を育てるための造園の技術が、原発事故の尻拭いにしか使われていないというのは面白くない話です。
(2013年1月訪問)
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