阪神・杭瀬駅のすぐ北側に宮前公園があります。ここでの「宮」は、その北側にある熊野神社のことだろうと思います。
尼崎市といえば、建て込んだ市街地や海岸沿いの工場地帯のイメージが強く、緑が少ないように思いますが、旧市街地を通る阪神電鉄の駅前、とくに杭瀬・大物・尼崎あたりでは駅直近に公園が整備されており、利用しやすく目につくところに広めの公園が配置されています。
さて、そんな宮前公園。
駅前にしてはしっかりと広い公園で、大きく遊具広場、フェンスに囲まれたグラウンド、桜の広場の3つに分かれます。
熊野神社の方から、あちこちの公園で見かける童子像の置かれた入口を入ると、右手にはケヤキ並木の園路、左手が遊具広場になっています。
遊具広場には、新しい遊具はないのですが、コンクリート製、鉄パイプ製のしっかりした遊具が多数置かれています。
尼崎でこのような鉄パイプ製のがっしりした遊具を見かけると、勝手に「工都」という言葉が思い浮かんでしまいます。
滑り台、ジャングルジム、太鼓橋、ブランコなどオーソドックスな遊具が多い中で、目立つのはコンクリート製の滑り台とトンネルとハシゴの複合遊具でしょうか。
横から見ると以外に薄く、石の山にはなっていないところも特徴です。
トンネル内の壁から天上までグルリと張り巡らされたハシゴは、上手に使えばかなり奇抜な遊びもできそうです。
逆に上部には、遊び方が思いつきにくい円形の鉄柵が4つもあります。しばらく見ていたのですが子供は遊んでいなかったので、どう使われているのかはわかりませんでした。
こちらは勝手に「サンゴ」と呼んでいる遊具。登ったり、渡ったり、ぶら下がったりと色々と使えそうですが、設置場所がコンクリの縁石に近いのが気がかりです。
箱形ブランコは、外観は残されていましたが、揺れるカゴ部分は鉄パイプで地面に固定されており、ただのベンチとして第2の人生を歩んでいるようです。
ほかにもフォルムの美しい藤棚、扉がしまっていてお地蔵様なのか何なのかわからないお堂など、気になるアイテムが多い遊具広場です。
グラウンドはこんな感じで奇をてらったところはなく、子供の野球やサッカーには十分な広さです。
それでも頑張って花見をしている人たちがいました。あえて「バーベキュー禁止」の看板の横でバーベキューをするあたりに人柄が現れています。
(2013年4月訪問)
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