No.315の壺川西公園(西)とは道一本挟んで隣接する位置に、本ブログでは(東)と呼ぶ壺川東公園(東)があります。
こちらは都市公園ではなく市営住宅に付帯する小公園として整備されたもののようにも思うのですが、周囲の道路から出入りして普通に公園として使える構造になっていますので、整備費の出所として市営住宅の予算を使ったものの元々の計画上は一体のものだったのではないかと想像します。
しかし見た目はかなり違っており、(西)は緩い斜面地で公園の上側も市街地だったため人工的に造成した感じが強く出ていましたが、(東)は崖地も含めた公園で既存樹木を残した仕立てになっているため緑のボリュームが違います。
遊具はなく、かわりに以前からの古井戸を活かした流れなど樹と水、石積みを貴重としたデザインは、どこか古い村の広場のようなイメージを感じさせます。
私が訪れたのは冬でしたが、日射しの強い夏の時期だと、もっとコントラストが出て美しくなることでしょう。
道路に近いところでは、もう少し人工的・都会的なデザインの流れになっています。
飛び石があるあたりでは底がタイル貼りになっているので、眺めるだけでなく水遊びもできる仕様になっていると思われます。
■那覇市景観賞 作品集より『壺川東市営住宅の緑地及び公園』H6(第8回)1994
古井戸を再利用したせせらぎやガジュマルの大木などの既存木を生かした整備は、人々に自然の休憩所を与え、安らぎの場となっている。この空間の完成により、市営住宅だけでなく、その周りに落ち着きのある場が提供され、この地域全体が活性化されている。
(2012年12月訪問)
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