小川広場は、No.290(錦華公園)で登場したお茶の水小学校に統合された旧・小川小学校の跡地を、次の利用目的が決まるまでの間、暫定的に広場として開放しているものです。一般的な都市公園の枠組みの外にあるものなので、見た目からして少し変わっています。
なんと言っても、ほぼ全体がアスファルト舗装という点。これは都市公園ではちょっとできません。
賛否両論あるでしょうが、都心ど真ん中という立地では、雨の後でもスポーツができる、イベントなどに使いやすい、近所に砂埃が飛んでいかない、草刈りの手間がいらないといったメリットが勝るのでしょう。
外周部に申し訳程度に植わっている樹木は、学校の校庭だった頃の名残だと思います。
西端にはフットサルとバスケットボールの兼用コートがあります。
学生さんなど若者の多い土地柄なので、けっこう使われているようです。
アスファルトの広場に引いてある白線は、よくは分かりませんがインラインスケートなどの練習に使うものでしょうか。
隅の方には、ベンチとテーブルのセットがいくつか置かれています。
意外に座るところの少ない都心部では、貴重なお弁当スポットです。
テーブルセットのある一角の、さらに片隅に小川小学校の記念碑が設置されています。
いつかまた、この広場の新しい使い道が見つかった際には、もう少し良い場所に移してあげてほしいものです。
小川小学校は明治33年(1900年)まさに20世紀幕開けを前にこの地に創立された。次いで昭和6年(1931年)に幼稚園が開設された。
明治、大正、昭和、平成と四代にわたり神田の気風そのままの活気に満ちた教育が展開され多くの人材を世に送り出してきた。
しかし、地域社会の変化により人口が激減し、平成5年(1993年)近隣三校により新たにお茶の水小学校、幼稚園として再出発をした。
この少年像「見つめる」は、清き小川の象徴として、卒業生や地域関係者の尽きせぬ思いをこめ、この跡地に再建した。
●小川広場の使用について(千代田区)
(2012年11月訪問)
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